ちょっとめずらしい?じゃず・レコード盤??? Vol.29

新年おめでとうございます

アナログレコードにこだわり、書き続けた数年間でしたが、僕の言いたいことを勘違いしている人が多いのかな?とも思います。アナログレコードにはこだわりがありますが、それはケーブル一本・プラグ一つの違いの音質にこだわるオーディオマニアに向けて(CDとの音質差など)書いていることで、オーディオマニア以外の音楽ファン・・・例えば質の良いCDコンポなどで聞いている一般のジャズファン・・・には高価なオリジナルレコードなど気にせずに多くの音楽を楽しんで欲しいと心から思っています。最新CDは(オリジナルを知らない)皆さんが思っているほど音質差(価格差)はないと断言できます。一部コレクターの価値観、持っている価値を下げたくないのは理解できますが、しかしレコードマニアが思うほど価値はなく、今現在流通している廃盤価格が異常だと言うことです。売却すれば1/3〜1/4以下が当たり前の世界ですから・・・これはオーディオの世界でも同じかもしれません

BARNEY WILEN2

何度もお気に入りのレコードを扱いミスで傷つけたことがあるボクは愛聴盤の一枚である「BARNEY WILEN」を予備用に1枚ほしいと思っていた。贅沢な話だが、レコードコレクターにはこのように重複して所有しているレコードも多い。この「BARNEY WILEN」を昨年のセールで運良く入手できた。しかも相場の1/2の価格で、傷一つない美品。ショップで理由を聞いてみると再発かもしれないということ。観たところスタンパーもラベルも一緒。自宅に持ち帰り比べると表ジャケット写真の鮮明度が違う。しかし裏ジャケットの鮮明度は同じ。レコードは少し軽く薄い感じだが音質は変わらない。やはりジャケ、レコードとともに2ndプレスと考えても間違えはないだろう。ごく短期間の間に何らかの理由で追加プレスしたのだろうか?このようなものまで2ndプレスがあるとはまだまだレコードの世界はわからないことだらけだ。(2009/1/7)

下の写真からわかるとおり「BARNEY 」の文字も修正?されていて、その上にオリジナルと同じコーティングがされている。しかし裏ジャケットはオリジナルと全く同じ(ジャケットの修正部分を見せるため明るく補正してあります。実際はそれほど目立たない)
COUNT ON THE COAST

モアさん、このLP聞いたことありますか?もう半年以上前に秋葉原サウンドハウス5Fで厚木氏が取り出した一枚のLP、レーベルは「PHONTASTIC(SWEDEN)」。80年代後半から優秀録音盤を数多く排出している(以前から個人的に集めている)レーベルだが、全くこの未発表LP(1958年録音)には関心がなかった。しかし、その場で出てきた音は衝撃的で、しかもステレオ録音。ブラインドで聞いたならば絶対に58年の録音とは判らないだろうと思う。クラシックでは当たり前となっている初期ステレオ録音の良さ、大きなホールや協会での録音はすでにステレオレコード発売時には確立されていたが、しかし狭い空間でのジャズはをステレオで表現する技術はこの時代、試行錯誤だったと推測しているが、幸い「COUNT ON THE COAST」におけるこの録音は広い空間での録音。とくにVol.2、3のエンジニアは記載されていないが、たぶん当時のクラシック畑のエンジニアかもしれないと思わせるほどほど素晴らしい録音だ。このシリーズはVol.1〜3まであり、ベイシーの絶頂期の演奏がこの音で聞けるなら大満足である。とくにVol.2などは初期ステレオ録音屈指の作品ではないかと思わせるほど凄い!の一言。言葉を失う、ぜひ大音量で聞いて欲しい。(もしもどうしても聞きたい人は秋葉原サウンドハウス5Fの厚木氏お願いすると良い。心地よく引き受けてくれるはずだ)

「PHONTASTIC」は比較的市場にあるはずとバカにしていたが探すとなると出てこない?サウンドハウスで聞いてから半年間探し続けて半分諦めた時に新宿中古センターのジャズコーナーの片隅でVol.1〜3が一枚580円(絶対に人気がないので、出てくりゃこんなもの)で・・・しめしめと思いファクトリーもとれていない新品同様のレコードを持ち帰り久々頬ずりしてしまった。世の中にはまだまだ知らない素晴らしいレコードがあるものだ(2009/1/28)

THAD JONES ( DEBUT RECORDS )

「THAD JONES」を見たのは80年代に米ファンタジーから発売されたOJCシリーズが初めて。鮮烈なジャケットに圧倒されたが10インチのカップリングであったためOJCシリーズオリジナルと勘違いしていた。 はじめてオリジナルに出くわしたのは大阪「ミュージック・マン」。正規で出てたんだ!と一人で喜んでいた。それから20年あまりたち最近になって3枚目を手に入れた。3枚目?というと皆さん不思議と感じるだろうがこのレコードには問題があった。
普通、塩ビで作られているレコードは発売されてから数年で硬化してその後安定し、物理的な破壊がない限りその形状は変わらず50年以上たったレコードでも当時のままの音を聞くことができる。しかし、ある一部のレコードは経年変化により形状が変わってくる。「THAD JONES」の材質は普通のレコードよりも軽く堅い。塩ビと何かが混ざっているためか?時とともに微妙にゆがみ音に影響する。はじめは音の揺れからはじまり、ひどくなるとシュワシュワというようなノイズが出てきてしまう。最後にはトレース自体難しくなってくる。「THAD JONES」は10インチのカップリングとはいえジャケットおよび音質がすばらしい愛聴盤レコード。所有の2枚は無傷なのだがノイズが入る。これで最後と極上盤を入手したが、やはりわずかに歪みが出ているので、あと10年この状態を維持できるか心配である。同じような材質はデビューの他、トラディションやコロンビアの初期レコードにも使われていて購入の際、注意が必要だ。(2009/2/6)

ステレオサウンド誌がつまらない

ステレオサウンド誌を購入して読みたいということがなくなった。僕が読まなくなった理由としては1.音が文面で伝わらなくなった。2.いいことずくめの評価にうんざり!といったところか?
1に関しては・・・豊富な知識からあふれ出る意味不明な言葉の数々・・・結局は読めば読むほど分からなくなる不可解な文章で良い音なのか悪い音なのかも判断つかない。読み手の知識不足と言われたらそれまでだが、老若男女どのような読み手に対しても正確に物事を伝えるのが情報誌として評論家としての使命ではないのか。昔のステレオサウンド誌からは音が伝わる文章が多かっただけに残念である。
2に関しては・・・評論の意味はスル 物事の善悪・価値などについて批評し、論じること。また、それを記した文。であるはずなのに最近の評価にはほとんど欠点が書かれていない。今のステレオサウンド誌にオーディオ評論家など存在せず居るのはオーディオ喧伝家のみ。
極めつけは最新号でのPCオーディオなどの討論会?ネット配信のデジタルデータは今後オーディオのソースとして主流となるのは間違いがないが真っ先に視聴して判断を下すのがステレオサウンド誌の役目ではないのか?皆で視聴もせずただの討論会では結論が出るわけでもなくタダの雑談で終わっている。CDが出た時には真っ先に視聴し今後のあり方を討論していたのを思い出すが、オーディオ機器と無関係のPCの評価は無関心を装っている。これではPCオーディオを評価しても利に繋がらないと評論家?(喧伝家)がメーカーの宣伝マンと言われても仕方がない。先生と言われる職業で現在もっとも箔がないのはオーディオ評論家で、自慢げに言われるとこちらが恥ずかしくなってしまうほど地に落ちている職業だ。このような喧伝家に評論されるステレオサウンド誌の廃刊も近いと感じるが・・・

さて、書くこともあまりなくなってきたがオリジナルレコードの話に戻ると、コレクターにとって入手できないほど愛着を感じることがあり手に入れたときの喜びは、たとえジャケット違いなどでレコード自体が同じであっても音の感じ方が違う。プラシーボ効果だろうか。「BOUNCING WITH BUD」は僕が入手できないレコードの一枚である。勘違いされている人も多いレコードで、(まだ一度しか見たことがないが)オリジナルはソネットのハードカバー・トップオープンのジャケットである。レコード自体は市場に多く出てくる再発ペラジャケットカバーと同じである。当然ながら音は替わらないはずだが入手したら絶対にオリジナルジャケットの音の方が良いと言うだろう。このようなことは何回も経験しているがコレクターにはコレクターしか分からない感情が存在しているようだ。まぁオーディオマニアでも同じようなものか?・・・と意味不明なことを書いて久々に更新してみる。・・・(2009/3/18)

SPEAK LOW

コレクター:ジャケットは大変良くできている。しかしオリジナルジャケットから撮った修正跡がもったいない。すこし写真がボケていて粒子が粗いが色合いはなかなかなもの。
一般ジャズファン:ほとんど同じじゃん!
コレクター:ラベルは溝まで再現されているけれど、やはり本物の方が
一般ジャズファン:遠目に見ればほとんど同じじゃん!
コレクター:CDは少しピアノがくすんでいたがレコードはくすみが少ない。このレコードはギャリソンのベースの力強さがキモだが少し強調しすぎ。テープの経年変化で中域が抜けているみたい、オリジナルと比べると指先が見えるような弦を弾く微妙な音が欠けている。低域は膨らみすぎ
一般ジャズファン:ほとんど同じじゃん!
コレクター:やはり値段の差はありそうだ
一般ジャズファン:ほとんど同じじゃん!アンタ馬鹿じゃないの、音を100倍に引き延ばして聴くのは病気?いやだねコレクターって!

本日発売のユニオンから発売された「SPEAK LOW」。大変良くできている。キャッチフレーズの「この音!今までのスピーク・ロウは何だったんだ?」は間違いなく、今までの再発の中では一番音質が錬られている。先行発売されたCDよりもレコードの方が良い。オリジナル盤との十数万円以上の値段の差はない!まいったなぁ、これじゃオリジナルに執着するのがバカに思える(2009/3/19)

THE JAZZ MESSENGERS

「もう欲しいモノないでしょ?」とよく聞かれる。さすがに30年以上もレコードを集めていると絶対に欲しい!というレコードが極端に少なくなってくる。もちろん超レアと言われているレコードの殆どは所有していないが以前ほど執着はない。基本的にはブルーノート、プレスティージ、リバーサイドをはじめとするアメリカのモダンの名盤があればジャズレコードの蒐集は僕の場合完了してしまう。あとはヨーロッパのレア盤がキレイで安かったら手に入れるかもしれないが、満足のいく状態で市場には出てこないのでほとんど入手できていない。まぁ、ゆっくりと集めることにしよう。ゆっくりと言えば10年に一枚ずつ入手と言うレコードがある。メッセンジャーズのサンジェルマン・ライブの3枚。このレコードの再発はよく見るがオリジナルがなかなか出てこない。出てきても状態が悪く何枚も見送っている。どこにでもありそうなレコードだがなかなか縁がなく探し始めて20年間で2枚、後一枚はいつお目にかかれるのだろう?
このレコードはフランスで大ヒットしたのか再発盤が多く出回っている。1stは黒ラベルでジャケットが印刷ミスで消されている。2ndではジャケットが直されているがレコードは同じ黒ラベルで出ている。3rdは黄色ラベル、4thになるとデザイン違いの黒ラベル・・・と何回発売されているのか?音質だが黄色ラベルまではそれほど音質差はなさそうであるが4th以降はすこし物足りなくなってくるようだ・・・注)レコードコレクターやオーディオマニアの耳は特殊なので一般ジャズファンはCDなどで気軽に楽しんでください(2009/4/3)

アナログ重量盤の疑問1

いつからだろうか、重量盤=高音質盤になったのは?
僕の一番古い記憶ではブルーノートの版権が東芝に移る直前のキングからオリジナル盤を忠実に再現した復刻シリーズ15枚。オリジナルの中袋、jasracのマークのないラベルそして180gの重量まで再現して発売当時話題となった。この重量は、確かオリジナル盤を計った平均だったと聞いたが真相は分からない。この盤は高音質とは謳っていなかったはずだが、音質評判が良かったために、これ以降、重量盤と高音質が同じ様に扱われるようになる。たしかその後登場する重量盤200gはブルーノートのレキシントン盤からとったもの。当時の(現在でも同じだが)オーディオマニアは情報がなく重量盤=高音質盤のように雑誌に記載されると競って購入して高音質と疑うことを知らないマニアも多く、当時オリジナルをまともに聞いたことがないオーディオマニアもオリジナルと違わないと信じていた節がある。

さて、本当に重量盤=高音質盤なのだろうか?
80年代のはじめに米ファンタジーからOJC(オリジナル・ジャズ・クラシック)が発売される。僕はこの再発盤の音質に驚き発売当時から100枚以上続けざまに購入していた。発売当初は厚紙のジャケット使用だったが、レコード自体はペラペラで重量盤が出てきたのはずいぶん後のことである。しかしその音質は息をのむほどの迫力があったプレステージ、繊細さしなやかさをうまく表現していたリバーサイドなどオリジナルの音質に肉薄していた。
プレステージ7000番台初期のオリジナル盤はオリジナルの代名詞ともいえる重量盤フラットディスクではなく(重量盤フラットディスクが出てくるのは7050,60番あたりからで)初期は通常版のように薄い。材質材料が音質にそのまま反映してしまうレコードは経験上、重量盤になるほどカチガチの音になりやすく、しなやかさ、つややかさが減ってしまう。ブルーノートの場合、重量盤でその音質が見事に合致したが、その他のレーベルでは疑問が多いと感じる。米ファンタジーのOJCシリーズから日本側の要望で重量盤が作られたが音質では初期通常版に完全に劣っている。何が何でも重量盤は高音質と言われるのは知識のない(本当の意味でアナログを知らない)オーディオマニアに売れると言う理由からだけである。高音質という保証はない。僕個人の考えはオリジナルに肉薄する音質を求めるならオリジナルに近い重量に設定することが基本で、重量盤と言われる180〜200gのオリジナル盤はそれほど多くはない。(2009/4/28)

アナログ重量盤の疑問2

80年代に入りデジタル録音が主流となると録音技術・音質そのものが向上し、悪い録音、音質のレコードを見つけるのが逆に困難になってきた。発売されるほとんどのレコードの音質は平均以上。ほんの一例であるが米ファンタジーが発売している80年代後半の新譜録音コンテンポラリー・レーベルは見事なくらいに(ソノシートのような)薄くペラペラのレコード。しかし、その音質はどれをとっても素晴らしく高音質盤は重量とは全く無関係と分かるはず。逆の例を挙げるとオリジナルは通常盤なのに重量盤で復刻されるとなぜかしっくりこないことが多い。澤野商会はヨーロッパのレア盤を多数復刻して僕たちレコードマニアを喜ばせている会社だが、なぜかすべて重量盤で発売している。「W.Davis live au Dreher」はフランス・オリジナルだが澤野商会で復刻された重量盤はガチガチの音質で悪い音ではないが聞き比べるとピアノのタッチや音色、輪郭など強調されすぎている感があり、素直に音楽が入ってこない。オーディオでたとえるとケーブルに似ている。音はそんなにかわらないが「何となく」変だ!という感じだと思う。重量盤であることは音質に影響を与えているが良いことばかりではない。どれもこれもブルーノート的な音になりやすい。とくに(80年以降の)最新録音のように(ゴツゴツとした音ではなく)艶やかなタッチや空間雰囲気を求めるのなら通常盤もしくは少し薄いくらいのレコードの方が良く表現できると感じる。重量盤はけっして高音質ではない。ネット情報が一般的になった現在、オーディオ誌やオーディオ評論家の書くことを信じる時代ではないし、有益な情報がほとんど記載されていない
※澤野商会のレコードは大変に吟味されていて音質的にも聞き比べないと不満がないレベルなのでマニア以外は神経質になる必要はない。それ以上に幻というレコードを次から次へと発売してくれることを考えると一部のオーディオマニアがこだわる音質など贅沢は言えない。(2009/5/1)

GW雑談・SAHIB'S JAZZ PARTY 2

以前取り上げたノーマ(徳間ジャパン)が発売した「SAHIB'S JAZZ PARTY」はジャケットが今ひとつだった。5/22に発売される「SAHIB'S JAZZ PARTY」をディスク・ユニオンで見て、無理を言ってジャケットの写真を撮らせていただいたほど良くできている。オリジナルジャケットと同様、FONTANAのロゴの上にDEBUTのシールを貼っているなどはマニアが涙を流して喜びそうだ。写真もつぶれることなく、粒子も細かい。なお、裏ジャケのロゴにも表と同じシールがあるが、こっちのシールはまちまちで、オリジナルには貼っていない場合が多いようだ。とは言うものの裏写真まで忠実に再現されている。
オリジナルであるデビューにはモノラル盤しかない。その後フォンタナ・ラベルからステレオ盤が発売になるが、今回はステレオ盤。すでにノーマより高音質のステレオ盤が発売されているが、ノーマを超えるカッティングされているのか?ステレオ空間がうまく再現されているのか?ジャケットの作りからして(前回ユニオンから発売されたSPEAK LOWの音質を考えると)非常に今回も期待ができる。

GWユニオンセールの前半は終わったが残念ではあるが個人的な収穫はなし。明日からは子供を連れてディズニーランドへ行くので後半のバーゲンはお休み。レコードでは散財しなかったのでホッとしているが明日からのディズニーランドでの散財が恐ろしい(2009/5/3)

近いと言うことで気軽にディズニーランドへ行ったがとんでもない人だった。子供がモンスターズ・インクを見たいというので少し早めに出て6時には到着していたが開門前からものすごい人!開門と同時にモンスターズ・インクのファスト・パスポート発券機に並んだが、あと10メートルというところで発券完了。あとは笑うしかない・・・すでに列は7時間を超える列だったので子供を夏に連れてくると説得してスプラッシュ・マウンテンへ向かったが、帰宅後調べてみたらディズニーランドはGW中行きたい候補のトップじゃないか・・・バカだな俺って(2009/5/6)

本日、発売日よりも一日早く「SAHIB'S JAZZ PARTY」がユニオンに並んだ。ユニオンの店長が今回は自信ありますよとの言葉を信じて購入。早速オリジナル、ノーマ、ユニオン3枚を聞き比べ。ノーマの音質が高いと思っていたが聞き比べると断然ユニオンの方が良い!!こんなに差があるとは思っていなかったがユニオンに比べるとノーマは非常にハイ上がり。確かに聞きやすいがユニオンに比べると安っぽく聞こえてしまうから不思議だ。よりオリジナルの質感に近く、これは買い!だ。ジャケットの作りを考えても、既にノーマを所有している人も購入を考えて損ではないと思う。最近の復刻には驚かさせられることが多いが、音質だけで言うとオリジナルの影が薄くなっていることは確かだ。リマスタリングされる度に驚くほど音質が変わるのはレコードだけではなくCDでも同じ。CDでもレコードでも発売の度にエンジニアの感性で音質が異なる良い例(2009/5/21)

Ted Curson / FIRE BALL

ジャズレコードのコレクターのブログは意外と多い。僕のHPよりも面白く、珍しいオリジナルなども多く紹介されていて、自己満足で書いている僕の出番などないに等しい。続けられるとこまでゆっくり書いてみようか?いっそうのこと止めちゃおうか?毎年6月になると悩んでしまう。というのも6月22日がレンタルサーバーの更新日・・・さぁ、どうしよう?

さて、長年探していた(段ボールの山から見つからない)レコードがようやく見つかった。場所は新宿ユニオンのえさ箱の中からで、所有していたものではないが久々に興奮した。他人からみると、たいしたレコードではないが当時あまり売れなかったのか、なかなか市場に出てこない。しかし売り場に出れば、840円。人気がないため笑っちゃうほど安く、珍しい?このレコードは日本規格(だと思う)「FIRE BALL」。早速自宅に戻り出来る限りの大音量で聞いたが、オーディオ的にも演奏的にも、これぞ最高のTed Curson!このレコードの凄さはTed Curson (tp,etc) Ray Drummond (b) Roy haynes (ds)(ピアノレス・トリオの)絶妙なバランスで、特にA-1などは録音的、演奏的にもテッドの屈指に残る出来映えではないかと・・・1曲目からハンマーでたたかれたような衝撃・・・ぜひこのレコードでオーディオ的緊張感を味わって欲しい1枚。79年録音でこの緊張感、迫力は同年代のレコードではなかなか見あたらない僕の愛聴盤である・・・このレコードだけは忘れた頃に大音量で聴くのがイイんだよなぁ。これまさにオーディオ的快感!!(2006/6/4)

・・・・・ちょっとめずらしい?じゃず・レコード盤??? Vol.30に続く・・・・・