ちょっとめずらしい?じゃず・レコード盤??? Vol.30

雑感

どうも僕は物事を熱中してすることが出来ずオーディオでもレコードでも中途半端な気持ちで続けているというのが正直な感想だ。だからレコードコレクターやオーディオマニアとのお付き合いは極力避けている。あのように熱くオーディオやレコードを語れない・・・逆を言うと、だからこそ何年も趣味を続けていられるのかもしれない。オーディオでもレコードでも端から見るとたわいもないことで喧嘩している様子を見ることが多い。僕からみると非常にくだらないことで、本当に僕自身が癒されるために音楽を聴きたいときに気持ちよい音で聴くだけの話。人に聴かして自慢したり、良い音とか悪い音とだとか、いまさらながらアナログ、CDなど他人を気にしてやる趣味でもない。自慢したいならフェラーリ、ランボルギーニなどのスポーツカーで町中を走ったり、極上の彼女を連れて歩いたりした方が手っ取り早いし簡単だ。そういうのに比べれば趣味の中ではオーディオ、レコードとも極端に金のかかる趣味ではない。スキルがどうのこうの言う輩がいるが、少しの知識があれば解決するし、ありあまるお金があれば一瞬で揃えられる。オーディオマニア、レコードマニアからみると異論はあろうが、趣味以外の人、例えば身近な家族から言わせると「くだらない」の一言。その中で罵しりあったり喧嘩したり自慢したり・・・ホント笑っちゃう・・・こんな不景気でも使おうと思えば月100万小遣いで使える人を知っているが、そのような人は他人を気にせず趣味を楽しんでいる余裕がある。金はなくとも僕は自分自身で満足できる趣味を実行しているから関心のない人にオーディオ、レコードの話は一切しない事にしている。まぁ関心のある人でも僕自身の話はしないで聞き手に回っているだけだが・・・

ひょんな事からStudio K'sから分けていただいたマーマレードジャム美味しかったな。別に宣伝をするつもりでもないが家族一同が美味しいと言ったのは初めてだ。有名なStudio K'sの山本氏は僕から見ると正体不明、謎の多い人物だが今回のマーマレードジャムは不満点欠点がない、同じ感想を持った人のメールが公開されていたがこればかりは想像で味を判断することは出来ない

さて、レコードの話をすると50歳を過ぎてから体力の衰えを感じるのが普通だが困ったことにレコード蒐集にも影響がある。僕の場合、腰痛のせいで長時間えさ箱を漁れなくなった。もう一つは老眼が進み検盤が困難に・・・これもユニオンなどで細かな傷も逃さず検盤していたつもりでも自宅に戻って視聴すると、失敗したなぁというレコードが多くなった。そしてオーディオでは気に入っていた超重量級プレーヤーも一人では移動できず手放す羽目に、年は取りたくないものである(涙
そういうものの月に10〜20枚は今でも購入していて所有していても綺麗なものがあれば買ってしまう。最近購入したレコードは?(2009/6/28)

以前紹介したペテルセンのレコード。ようやくドイツ盤が手に入った。写真の鮮明度からドイツ盤がオリジナルであると思うが、好みから言うと音質はアメリカ盤の方が良い
最近ヨーロッパ盤が恐ろしく安くなってきた。いや以前の値段が異常なのであり、やっと通常に戻りつつあるといった方が正解か?ヨーロッパ絶頂期の1/3〜1/4で入手!もちろん盤に傷などはない
モノラルジャケットよりも良いが、こちらは内容から入手が後回しになっていたレコード。音質的にはちょっと・・・
美盤を安くというのが僕の入手条件。プロモのためか安かったので購入したが入手まで何年かかったことか
はじめて、このレコードのステレオ盤を聴いたがとても良かった。期待はずれの驚き
何枚同じレコードを持っているのだろう?自分でもわからない。所有しているプロモとスタンパーが違うが音質はあまり変わらない。驚きの安さで思わず買ってしまった
最近購入したレコードの中から

レコード屋(ユニオン)に出向いてもほとんど購入することがなくなった。と、同時に話題にするレコードも少なくなり更新が延び延びになっている。それでも安いレコードやなかなか購入する気になれなかったレコードを無理矢理購入している感があるが・・・一部を紹介すると

JOHN WRIGHT / THE LAST AMEN
なぜか縁がないレコードで見るレコード見るレコード傷があったりカゼひきだったりと今まで所有したことがなかった。今回も美品なのにとても安い値段だったので検盤すると見事にカゼひき。とりあえず視聴すると演奏の邪魔にならない軽度のもので購入。一部テープ修正がしてあるが昔感覚?の値段で嬉しかった一枚。RVGのカッティングはカクテル系のピアノに良く合い、音質的にオリジナルを所有している喜びにあえる一枚

DON FRIEDMAN / CIRCLE WALTZ
昔からモノラル盤には溝がないがステレオ盤には溝がある不思議なレコード。今回は日本版価格だったので溝なし盤を無理矢理購入したが、たぶんセカンド・スタンパーである。このステレオ録音は雰囲気はあるが音質的にはモノラルの方が良い。しかしオリジナル・スタンパーを聞くまで分からない

THE BARBARA CARROLL
少し気になっていたレコード。本気で買う気モードでないとお金を出す気になれないので、今回のようにジャケ少し痛みのため5000円程度だと抵抗なく購入できる。女性らしさが滲み出てくる好内容。中庸な録音だが逆にジャズ特有のエッジの効いた録音だと女性らしさが台無しになってしまうのだろう

EYDIE GORME
このレコードは大好きでモノ、ステ含めて5、6枚持っているが2100円!帯付き日本版よりも安いじゃないか!どうなっているのだろう?このレコードに関してはモノラル、ステレオそれぞれ魅力があり(モノはミックスだと思うが)甲乙付けがたい

HERMAN FOSTER
CURTIS FULLER
EPICは録音が良いので集めているが演奏内容にかかわらず高すぎる。演奏内容から後回しになっていたレコードを10000円前後で購入したが価値的にはその半分くらいだと思う。頻繁に聴かないレコードまで手を出してしまうのはコレクターの性か

JOHNNY GRIFFIN
ARGOのJGのオランダ版・・・とても安いので購入したがジャケット、カッティングとともにフリスビー候補のレコード。失敗失敗

EPICを除き5000円以下で購入したが今の廃盤価格は異常で(それでも都内では最近良くなったが)ネットなどとても利用できない(2009/8/24)

BENNY GOLSON / PHILADELPHIANS

レコードに対しての疑問。とくに僕みたいにコレクターから距離を置いている場合は聞くことも出来ず、小さな疑問なのに、なかなか解決しない。その一つに日本版の「PHILADELPHIANS」のジャケットは何故オリジナルと違うのだろう?好きなレコードになるとちょっとした違いが気になる。2ndジャケットだということは容易に想像できたが、今まで米2ndオリジナルジャケットを見たことがなかったので日本独自にデザインしたのか?とも思っていたが、最近になって要約疑問が晴れた。ユニオンのセールで初めて2ndジャケットに出会った。もちろん中身も2ndの黒ラベル。そういえば黒ラベルのころ、ステレオのロゴのデザインがジャケットに採用されているが、日本版のジャケットはモノラル仕様でこの水玉模様のロゴが見あたらない。この些細な違いが長年の疑問となり、正確にステレオジャケットを採用していたならば日本独自とも思わなかったとも思う。
細かく言うとオリジナルジャケットには1959、2ndジャケットには1960と小さく印刷されているので、ごく短期間にジャケットが替わったようだ。遅れて日本のレコード会社にテープが入ってきたときには写真も2ndジャケットに替わっていたのも納得できる。

さて、このレコードの魅力はなんと言ってもリー・モーガンであろう。やはり、リー・モーガンはこれでなきゃ!   そう、このレコードは「良いとき、良い音の」リー・モーガンが聞ける貴重な一枚。今回はじめてステレオ盤を購入したが、この音が非常にまずい。最初に針を落としたとき何か変?と感じ、モノラル盤を聞き直した。疑似ステレオではないと思うが中域音が完全に抜け落ちている。2ndを聞く限り、完全たる失敗録音。オリジナル・ステレオ盤も同じスタンパーだとすると、このレコードのステレオ盤は手を出してはいけない。無理してもモノラルを買うべき。そういえば日本版もステレオ盤だった気がするが音はどうなのだろうか?・・・また一つ疑問が (2009/10/11)

新年あけましておめでとうございます

さてさて、
昨年末あるコレクターがピカピカのオリジナル盤をユニオンに持って行くと予想の1/2にも届かない買い取り価格で相当に憤慨していた。しかしこのデフレ時代にビンテージ・レコードだけは聖域だと思っているのだろうか?どうもレコードでもオーディオでも自分の趣味に関しては価格的に、価値的に聖域だと思っている輩が多い。たかが趣味である。好景気の時には崇高な趣味かもしれないが、不況の時には役立たず、まして生活費にも困るこの頃では 「あいつバカじゃないの?」 と軽蔑されるだけ。しかし、やがて景気が良くなり皆に余裕ができてくると 「素晴らしいご趣味で・・・」 という事に替わる。趣味とはそんなものである。昨年度の不況の波が襲いかかるのはオーディオやレコードの世界も同じこと。ビンテージ・ヨーロッパ・レコードなどは悲惨で、2,3年前の1/3の価格でも売れ残っている。まして、高価なオーディオなど売れずに中古があふれかえっているようだ。昔からのコレクターから見ると売れ残っているレコードやオーディオは当然の結果で昔の値段に戻っただけのこと。えさ箱に高くても3千円くらいで売れ残っていたレコードが近年ヤフオクなどで貴重品!レア盤と称して何が何でも1万円を超える現状価格が異常なだけで、売れない2流3流品はピカピカでも数千円止まり。当然の結果であろう。

以前のブルーノートセールでは4,50人並ぶこともあったが最近では20人も並ばない。しかも高価格の壁のレコードはほとんど消えずに売れ残る。レコードコレクターはこのレコードはいくらで売れるとか価格でその価値を表現するが、最近では全く通用しない。いくらで売れれば、もしくは買い取ってくれればラッキーだねという時代になった。所有物の価値が下がるというのは認めたくない人は多いと思うがあなたの持っているモノも僕の持っているモノも、今の時代ではゴミ同然と笑い飛ばせるような人になりたい。趣味には余裕と笑いが必要です。コレクターなどは生活費を切り詰めて購入する人がほとんどなので価値が落ちることに我慢ができぬ人も多いだろうが、自分の価値が変わらなければ値段など関係ないはず。

どうも僕は趣味が多くて最近オーディオやレコードに興味がわかない。相変わらずユニオンには行くことは行くが当たり!というレコードはなく、HPに載せたくなるような話題もない。したがってHP更新しない日々が続いている。オーディオルームの完成は来年の8月になる予定でまだまだ先の話で、その頃までオーディオにはあまり興味がわかないかもしれない。今年からそろそろ何か仕事をしなければ?と思っているのだが良い商売も思いつかない

とか言っても、最近は購入するほとんどが70年80年以降のレコード。音の良い好内容の演奏のレコードがたくさんありここ3,4年集中して集めている。音楽を流している時はほとんどPC(CD)だけど、僕はやはりレコードが好き。良いとか悪いとかじゃなくレコードの音が心地よい。さぁ、今年1年どんな年になるのだろうか?1年通して笑う日が多いといいな(2010/1/1)

新宿ユニオン年末セール

年々きれいなレコードが少なくなっている。年末セールに集まったベテランコレクターの感想である。今回はUSから直接大量購入したもので廃盤500枚以上の大型セールと言っていたが、たしかに数はあるのだが残念ながらキズ盤がほとんど。購入をためらったコレクターも多く空振り、もしくは無理矢理購入した人も多いのでは。残念ながら僕も検盤して残るものはほとんど無し。無理矢理購入した感があったが・・・ユニオンは一生懸命商品を集めているのだが僕らが贅沢なのかもしれない(2010/1/2)

ERIC DOLPHY IN EUROPE

オリジナルはデンマークデビュー。しかしステレオ盤になるとデビューにはステレオ盤がないので、プレスティージのステレオ盤がオリジナル。音質的には再発の紺ラベルでも音は変わらないのだが、そこはコレクター。やはりオリジナル黒銀ラベルで所有したい。カッティングはヴァンゲルダーではないが、なかなかよい音、マスターテープがすばらしいのだろう。コレクター以外わざわざ高価なオリジナルを求める必要もあまりないと感じる。プレスティージのステレオ盤、それも紺ラベルで十分楽しめる

黄色ラベルと同じくカゼ引き盤が多いレコードであるが、ステレオ盤はモノ盤以上に出てこない
オリジナルはデンマークDEBUT盤。オリジナルはプレスティージ盤よりも一曲多い。下がプレスティージのモノラル盤、幸運なことにモノ・ステ両方ともカゼは引いていない

LEFT ALONE / MAL WALDRON

一曲のために所有している「LEFT ALONE」。検盤で残った一枚。久々にステレオ盤のオリジナルに出会ったが意外に市場に出ない。べつに購入しなくても良かったかな?その程度のレベルのレコード。ステレオ音質は微妙

ステレオ盤としては70年代にUSで再発された溝なし赤ラベルと音質的に差はないかもしれない
下はモノラルのオリジナル

SUNDAY at the VILLAGE VANGUARD

このレコードのステレオ盤はDGなしがほとんど。完璧なDGありは一回だけしか出会っていない。しかし傷があり断念したが・・・それ以後、縁がなく所有しているステレオ盤二枚はいずれもDGなし。今回は表記にDGありと、期待して検盤した。しかしDGありも明らかに再発レコードだったが、他に買いたいものがないので購入した。このレコードは不思議で、たしかモノラルプロモではDGなし・・・まぁ、プロモラベルが最初とは限らないが・・・

年々ほしいレコードが市場に出なくなり、また少なくなり、昨年感激したレコードは皆無。そろそろコレクター引退かな?とも思う年末セールだった

最近のレコードから

TAKE THE "A" TRANE / BETTY ROCHE
好きなレコードの一枚である。しかし、オリジナルに少しキズがあったため数年間再発で聴いていたが、最近綺麗なレコードを入手。ヴォーカルはスタンパーが変わると雰囲気まで変わってしまうことが多い。このレコードも短期間でプレスごとにスタンパーが変わるが音質差は少なく再発盤でも気軽に楽しめる一枚だ。

TAKE THE "A" TRANEでベツレヘムのラベルの移り変わりを見てみると、最初は通称「ローレル」。ジャケットはコーティングだが番号がミスプリで64番のシールが貼ってある
オリジナルに極近いプレスで2ndラベルに当たる通称「エンブレム」。ジャケットの作りはオリジナルと同じだが、このジャケットにはシールが貼ってなくレコード番号が99番になっている
3rdになるラベルでエンブレム・マークがなくなっている。ジャケットもコーティングではなく安っぽい作り。ヴォーカルには珍しく、それぞれスタンパーは違うがこのレコードに関して、音質はそれほど変わらない。

基本的に好きなレコードは複数枚所有することにしていてオリジナル以外にも“格安”で出ていると再発でも気にせずに購入している。再発盤といっても2nd、 3rdで国内盤に毛の生えた価格だが現在のような価格ではない。

JOAO GILBERTO

ジョアンの初期3部作の最後のLPをようやく入手。ジョアン・コレクションの残りは“Joao Gilberto en Mexico”のみ(このレコードは再発盤は多く出回っているがオリジナルは見たことがない)・・・南米のレコードは盤質にこだわると入手に何年もかかる。やはりオリジナルのジョアンの歌声は最高だ!(2010/1/9)

・・・・・ちょっとめずらしい?じゃず・レコード盤??? Vol.31に続く・・・・・