ちょっとめずらしい?じゃず・レコード盤??? Vol.37

OUT TO LUNCH! / ERIC DOLPHY

ユニオン企画BLUE NOTE プレミアム復刻シリーズ。所有したことはなく自宅で音質を確認していないが、ジャケットにこだわる凄さははコレクターをうならせる。しかも全てmonoで発売するなどマニアにはたまらない企画だと思う。次回9期に発売されるレコードに「OUT TO LUNCH!」が記載されている。
先述した「OUT TO LUNCH!」は数多いブルーノートのstereo録音で唯一優秀といえるレコードである。いや、RVG自身全録音の中でもstereo録音としてトップに入る録音であると個人的に思う。ブルーノート期のRVGステレオ録音はRVG独特の図太い音が災いしてか?stereoになると臨場感がなくなりmonoに比べ野暮ったく聞こえる。しかし「OUT TO LUNCH!」は透明感あふれ、最新の録音にも引けを取らない音色、配置、空気感どれをとっても優秀なstereo録音であり、それでいてmonoにも匹敵する図太さも備わっている。もしもこのレコードを完璧に再生できないならば自信の再生装置や再生技術を疑うべきで、再調整が必要だろう。
このレコードに関してはmono盤にstereo盤の半分も価値はない。と、言い切れるほど凄い録音であるから、時期発売のユニオン企画BLUE NOTE プレミアム復刻シリーズのmono盤での「OUT TO LUNCH!」発売は企画とはいえ大変に残念であり、機会があればオリジナル・ステレオ盤(耳ありSTEREO・VAN GELDER 刻印)を経験していただきたいレコードでもある。(2013/5/17)

「OUT TO LUNCH!」ジャケットなどもシール付きを求めたオリジナルにこだわる理由はここにあり、同じステレオ・ジャケットのシールなしも所有しているが、僕自身このすばらしいレコードを本物(オリジナル・ステレオ・ジャケット)で所有したかった。
STEREO RECORDS

最近新譜のみのCD再生に熱中している。そんな中ダイナミックのA氏から『A DAY AT JAZZ SPOT 'BASIE'』を頂いた。昔の録音とは思えないほど音が新鮮で、とくに『THE POLL WINNWES』の音質が素晴らしく、おもわず棚からSTEREO RECORDSを引っ張り出し聞いてみたが、オリジナルと遜色なく、いや絶妙にエッジが効いているので菅原氏編集盤のほうが聞きやすいと思う。菅原氏のようにジャズ再生を真剣に取り組んでいる人が編集に関わると音まで当時の熱い演奏が伝わってくる。リマスターをするときに菅原氏のような人が立ち会ってくれると今後も素晴らしい復刻CDが期待できると思う。僕みたいにCD嫌いの人に聞いて欲しい一枚である
STEREO RECORDSはカタログで30枚。初期スタンパー(D1/D1など)に拘らなければ比較的入手が簡単で、すべて揃えているコレクターの方も多数いると思う。オーディオを楽しませてくれる初期ステレオサウンドであると再認識させてくれるレコードでもある。
CDジャケットはwebから借りたのでクレームがあれば僕の撮ったCDジャケットに入れ替えます

昨日、ユニオンお茶の水セールでジャケットが完璧だったので、おもわず購入してしまった。2100円だったがペッパー・ロリンズを除いてはSTEREO RECORDSの値段はそのようなもの。ペッパー・ロリンズもSTEREO RECORDSがWEB上で紹介されるまでは高くても4000円くらいだった... そのくらいステレオがコレクターに嫌われていた
NIGHT TRAIN / JIMMY FORREST

もう一枚、昨日のセールの入手レコード。原盤はSPで51年発売。56年に12インチLPで再発されたがノイズが少なければSPの音質の方が勝っている。内容的にはシカゴのアーシーな演奏で苦手とする人も多いと思うが、僕は以前から*ジャケットが気になっていて綺麗だったら購入しようとセールに行った次第。レア盤らしいがこの手のレコードは綺麗なレコードがレアだけだと思う。日本に入ってこなかっただけで米国にはあると思っていたが、ebayでもレアと記載されていたので、多少珍しいのかもしれない(2013/5/26)
*汽車のジャケットデザインになっていると、どうも気になる他人にはどうでも良いような理由。まぁ猫ジャケとか美人ジャケ集めと同じ

STEVE LACY / SORTIE

日本で発売された『STEVE LACY / SORTIE』レコードの初版はペラジャケで邦題が突撃と書いてあった(と記憶している)。確かに演奏そのものはレイシーの絶頂期の一枚で、まさに邦題の突撃が表しているように、66年当時としては実に攻撃的な内容である。しかし、レイシーの絶頂期は何度もあって個人的には75年の日本来日の頃が一番好きである。まぁ、フリージャズに絶頂期?名盤?などと普段モダンジャズを聞いている人たちからみれば、ただの騒音と笑われるかもしれないが...
演奏内容はともかく、このフリージャズでもオリジナル盤かどうか?ということは実はモダン以上に分かっていないことが多い。70年前後になると自主レーベルが多く存在したことも理由の一つであるようだ。『STEVE LACY / SORTIE』 もジャケットの作りは全く同じなのにGTAレーベルから2種類のラベルで発売されている。結論から言うと黒ラベルがオリジナルらしいが僕自身詳細はよく分かっていない。通称GTAの目玉ラベルを買うときにフリーの知識が豊富な専門店の店主が「それ、セカンドだよ」と教えてくれた。後日黒ラベルを見つけるとスタンパーは同じだがエッジの処理が黒ラベルは完全にフラットなのに、目玉ラベルはグルーブガードっぽい処理がしてあるし、内溝の位置も異なる。たぶん何かの理由で短期間にプレス工場を変えたのだと想像できるが、どちらがオリジナル?と聞かれても、いまだに確信が持てない。したがって2枚所有しているのは、コレクターの性であろうか?(2013/6/1)

黒ラベルのジャケットにはコーティングのシワがないのに、目玉ラベルのジャケットのほとんど全てにシワが入っている
HOWARD McGHEE / THE CONNECTION

オリジナルが定まらないといったら『HOWARD McGHEE / THE CONNECTION 』も同じかもしれない。米・英・仏から出ていてそれぞれコレクターの見解が違う。
『HOWARD McGHEE / THE CONNECTION 』のオリジナルはフランス盤だよ。と初心者だった頃、先輩コレクターから教わった。当時コレクターの集会ではフランス盤以外は見たことがなかった。手に入れたくも非常に高価で手が出ない。しかたなくフランス盤2ndを入手して聞いていたが特に音質に不満はない。しかし、いまだにオリジナルがどれであるか?確信できる情報はないので、あくまで推測に過ぎない(記憶だけで書いているのでまちがっているかもしれません)が、僕なりに整理してみると
FELSTED レーベルは DECCA・LONDON の子会社で米英にそれぞれ会社を持っている。ところが FELSTED の American Jazz Recording シリーズで一部の録音が、英コレクターが所有していたテープを英・FELSTED が買い取り UK から発売されたことで、 多くの場合 FELSTED は UK 盤がオリジナルとすることが多い。このことが、その後の FELSTED 盤の認識を変えている。ところが、それ以外は米・ FELSTED 社が録音を行っている。当然 US 盤がオリジナルとした方が理屈に合うので、最近では『HOWARD McGHEE / THE CONNECTION 』は US盤を オリジナルとしているコレクターも多い。では何故?仏・FELSTED がオリジナルと見るベテラン・コレクターが多かったのだろう? 記憶は薄いが当時一番先にリリースされたとのことで真相はあやふやだ。20年以上も昔、輸入状況によっても情報が左右されるし、ヨーロッパ盤自体珍しい時代であったので仕方ないと思うが...
そのような理由でそれぞれ見解が違うのであろう。米・英・仏オリジナル自体、非常に珍しいので同時に聞き比べができないのも理由の一つかもしれない。僕もオリジナルの聞き比べをしたことがなく、また録音自体も良いのでそれぞれ悪い音質ではなかったと記憶している (2013/6/9)

オリジナルはとても高価だったので入手することができなかったが、2ndだと当時でも3〜4千円くらいで入手できた。2ndは英・仏から出ているが、英盤は赤・青の2色刷のジャケットで値段が安くても買う気が起こらなかった
米・オリジナル。仏・2ndに比べジャケットも音質もアメリカ産です。という感じ
雑感

僕が更新をしていないときは、レコードやオーディオから遠ざかっているときが多い。そんなときは他のことに(映画鑑賞、goods集め、女性?などなど)夢中なときが多い。もちろんユニオンの週末セールには顔は出すけれど、空振りが多いのも原因だが・・・レコード屋をブラブラ歩いてみても欲しいものはあまりないけれど、格安で美品となると持っていても購入してしまう性格はもう直らないのかもしれない。

Award-Winning Drummer / Max Roach

オリジナルを2000円台で見るのは初めて。おもわずレジにて検盤をしてしまったがレコードはピカピカ!レコードバブルが落ち着いたと思っていた矢先、人気のないレコードではあるが、まだこんなことがあるのだと・・・しかし所有に対する喜びはなく少し微妙。10年ぶりくらいに聞き直してピアノレスだがなかなかの好音質、このレコードのブッカー・リトルとジョージ・コールマンは素直に好きだ。

Rojo / Red Garland

ガーランドの中では人気がないが、こちらもオリジナルで2000円台。汚い盤なら理由がわかるが盤はきれいだ。探している人には申し訳ないが、持っているのに何故か購入してしまったがコレクターの性だろう。一時は廃盤といえば何でも高かったが、最近ではキズ盤は初心者以外売れないし、きれいな人気盤でも高価すぎると即売れということはなく、いつまでも壁に残っている。僕はヤフオクを使うことは滅多にないが、ヴィンテージレコードに関してあれだけ平然とウソばかりの盤質を表記していると、ベテランコレクターの多くはあきれていると思う。可能ならば店頭で購入するか信頼できるお店に問い合わせることがお金を捨てないですむように思う。とりあえずジャズレコードの高価なオリジナルに関してヤフオクだけは利用しない方がよいと思う。考えてみても5・60年代の美盤が毎回毎回出品されること自体、不思議でならないと思いませんか?

Softly / Armando Trovajoli

ヨーロッパ・レコードが絶好調だったときに付けられた値段からすると現在は数分の一の価格でも売れない。先日のセールでも開店から30分後にお店に入ったが「Softly」が売れ残っていた。8400円で売れない理由(ジャケットの裏面が少し破損)もすぐにわかったが盤は問題ないので購入。演奏内容からいっても今の値段が妥当だと思う。US盤は高価な値段でも取引されるが、ヨーロッパ盤はきれいでも高価な値付けだとほとんど動かない。これが最近の傾向だと感じられるがUS盤自体も頻繁に動かないので、廃盤産業自体が衰退していると思われる。少なくとも廃盤レコードは投資にはならないので(他人に自慢するだけでなく)心から自分が楽しむためのレコード集めであるべきだと思う ( 2013/7/7 )

初期プレスティージ・ジャケットなど

更新を気にしてくださる皆さん、いつもありがとうございます。他の趣味が多いためかレコード鑑賞から遠ざかっています。週末にはユニオンセールに顔を出していますが収穫はほとんどなく...他の趣味に走ってしまう原因なのかも。でも、この周期の繰り返しでレコードやオーディオが何十年も続けられるのかもしれません。
ところで、先日ユニオンでロリンズの初期プレスティージの誤植ジャケットが出ていましたが、高価にも関わらず即売れだったとのこと。少し興味がわいたので、棚からレコードを引っ張りだして比べてみた。プレスティージについては色違いなど多くのジャケットが出ているが、オリジナルと言われているものは?

レアかどうかは別として、言うまでもなく左がオリジナル右が2ndとなる。
Elmo Hope Trio もオリジナルとされているのはピンクジャケットの方
Miles Davis and Horns は4、5枚持っているが購入するたびに色が違い何がオリジナルだか?さっぱり分からない。
もちろん初期プレスティージジャケットはすべて額縁のコーティングなしであるが、上のジャケットは、ほんの一部。色違いやら誤植やらでプレスティージだけは同じジャケットを何枚購入するのであろうか?自分でもわからない。( 2013/7/21 )
GO MAN / SONNY CRISS

スクーターのスタンドがある方が再発だよ。昔、先輩のコレクターから教わった。それ以来スタンド付きジャケットには手を出さなかったが、ジャケットは今イチだったがレコードがピカピカだったので思わず衝動買い。なぜ先輩たちが再発と判断したのか自宅に戻り比べてみた。
ジャケットを見比べるとスタンド付きの方が写真が粗い。特にスクーターの陰を比べると一目瞭然!スタンドジャケットの方は陰がつぶれている。ブルーノートのジャケットと同じ理由で(ブルーノート裏ジャケットの白黒写真で判断できるが)再印刷されるたびに黒がつぶれてくる。なるほど!ジャケットは完全に再版だ。
肝心のレコード本体は?比べてみてもほとんど変わらないが、オーディオ評論的表現をすると、若干だが再発ジャケットのレコードの方が軽くしなやかだ。音質的にはオリジナルの方が重心が下がっているように聞こえ、聞きやすい。しかし客観的には音質差なし。気にすることはないと思う。
GO MAN / SONNY CRISSに興味のある方は一度オリジナルと再発ジャケットを見比べると面白いかもしれない (2013/8/10)

トシコ旧友に会う

80年代の中頃、所有していた多くの日本人ジャズレコードをトレードに出してしまった。kingなどのオリジナルもユニオンのエサ箱に2000円くらいで手に入る時代だったから、当時トレードといってもたいしたものとトレードできたわけではないが…後悔はしていない。それ以来日本人ジャズ ( 特にkingレコードなど ) は手を出してはいない。確かに内容の良いものもあるが当時から内容的にしっくりこないレコードも多かった。先日、港北のIKEAに遊びに行った帰り、関内のユニオンに寄り日本人ジャズセールの残骸の中に『トシコ旧友に会う』を発見。興味はあまり無かったがサンプル盤白ラベルのstereo盤を手に取り、ジャケットとレコードがピカピカ状態で、(昔所有していたのはmonoだったので興味をそそり)購入したが、帰宅して聞いてもmonoの音を思い出せないのは当然か。stereoの音質だが悪くない。ステレオ感もごく自然でなかなか。そういえば、この頃の日本人ジャズ レコードに録音の悪いレコードの記憶がないなぁ。日本人ジャズセールはボロボロのレコードが多いが今回のようにキレイなジャケットレコードが出てくるのなら良いレコードだけ買い直してもいいかもしれないが1万超えると興味はなくなるのはエサ箱に捨てられているように在った時代を忘れられないからだろうか?( 2013/8/17 )

・・・・・ちょっとめずらしい?じゃず・レコード盤??? Vol.38に続く・・・・・