ちょっとめずらしい?じゃず・レコード盤??? Vol.32

Tania Maria in Copenhagen

あるブログで「安次嶺 悟 / For Lovers」を絶賛していた。昨年の暮れの発売にも関わらず、そのブログの管理人は入手が難しかったと書いてあり、しかも追加プレスがないという。そうなると聴きたい思いが強くなり、ネットで調べたらアマゾンで4〜6日で入荷とのことで早速注文。届いたCDはブログに書いてあった通りなかなか良い録音で好内容。ジャズファンだけでなくオーディオマニアにも是非聴いていただきたい。最近のジャズCDの中でも気持ちの良い音である。思わず2枚目を注文してしまった。ネットの情報は怪しいものもずいぶんとあるが、こういう情報はありがたい。ブログの管理人に感謝

最近5,60年代のジャズにあまり関心がなく、70年以降のジャズを集中的に集めている。70年以降のLPを集め始める切っ掛けとなったのはディスク・ユニオンの視聴用簡易プレーヤー。70年以降の中古LPは数も多く店員に内容を聞いても分かるはずもない。購入しても失敗も多く今まで買うに買えなかった。しかし数年前から店内の簡易プレーヤーで、高額商品以外はほぼ全て気軽に視聴でき、気になったLPの内容、録音の善し悪しがその場で判断出来るようになった。それからというもの失敗がなくなり夢中で70年以降のジャズを集め出した。今までに何十枚もの好演奏・優秀録音盤を見つけ出した。その中には(あまりに素晴らしく)万が一のために2枚目を探し始めるというレコードも少なくない。しかし探している間はHPに書くことも出来ないので(セコイ)手に入れるまでは紹介できない事が多い。そんな中で最近ようやく2枚目を手に入れることが出来た「Tania Maria in Copenhagen」はペデルセンとのデュオだが北欧独特の透明感がある素晴らしい録音でプレーヤーに載せるたびにピアノの音、タニアの声、ペデルセンのベースどれをとってもぞくぞくするような音で好内容の優秀録音盤。当然PCでも聴くのでお気に入りの「Tania Maria in Copenhagen」をCDでも購入したがこちらは期待はずれで普通の音になってしまっている。何故だろう?このアルバムは是非LPで聴いて欲しい一枚(2010/4/17)

GWユニオンセール

今年のGWセールは何故か触手が動かずブルーノートとUS廃盤のみ並んだが、残りのセールはパスした。GWの始まる前のチラシを見ても年々目玉がなくなり、毎週末のセールに毛の生えたようなもの。第一弾のブルーノートセールなどチラシを見る限り朝早くから並ぶ人は少ないだろうなぁ・・・予想通り10人前後。もちろんこの日は収穫なし。翌日のUS廃盤セールは小粒だが渋いところが揃っていて、こちらは並んだ人も30人と多い。僕も欲しいものがあり朝早く整理券をもらい目的のレコードを掴むも全て盤質悪く手放す。しかし長年縁がなく入手できなかったレコードを友人から譲ってもらい買うことが出来た。年々盤質が良好なものが少なくなり最近ではユニオンでもキズ盤がぐるぐる回っている状態。コレクターが引退しない限り良いものは出にくくなった。コレクターの家に行っても綺麗なものしか見ないから、セールでキズ盤を見て「綺麗なレコードはほとんどないですよ」と店員に言われても笑うしかない。綺麗なレコード・レア盤は沢山あるが流通していないだけだ。チラシを見ても残りのセールは内容的に並ぶ価値のないもので、逆に今年のGWは久々に子供と有意義な時間を過ごした。

関係ない話だが、一眼レフはノイズに強いが重いし大きいので所有をあきらめ、暗闇に強いコンパクトデジカメを探している。CanonのS90を購入して意外と使えるので気に入っているがフラッシュ位置とグリップ感が最悪でもっと良いものが出れば買い換えかな(2010/5/7)

Cymbalism / Roy Haynes

なかなか縁がなかったレコード。名盤を揃えていったコレクターが次に向かうのがB級レコード蒐集で少し気の利いた渋いところが欲しくなる。この辺のレコードは片溝で良いと思うが、内容的には両溝があっても気にならない。だが、カゼ(砂)盤も多いので注意

Red Mitchell

コンポラも値上がりしてしまい昔の価格を知っていると、なかなか手が出ない。値段と盤質になっとくして購入したが・・・昔買っとけば良かったと想いが・・・ジェームス・クレイのTsが意外に気持ちの良い音

The Trio / Hank Jones

このレコードは好きだったが紛失してしまい買い直した。初期のサヴォイには気に入った音が多いが、このレコードも音質的に良いレコードだが盤質(材質)の悪いものもあるのでバックグラウンドノイズに注意が必要

ジャケット写真

最近なぜか多忙で、なかなか更新ができない。レコード店にも頻繁には顔を出さなくなった。興味がなくなった訳ではないが、この一ヶ月で90cm水草水槽を新たに立ち上げ、コンピューターの買い替え、iPadの購入、さらに運動会のために一眼を買い直すこととなってしまい、その出費よりも取扱いやセッティングのために時間が取られてしまい楽しさ半分でやり始めてしまったことに後悔?も。

アクアリウムは事務所の模様替えと共に新たに設置。ADAというメーカーのデザインが好きなので、懇意にしている近くのショップに設置してもらい、(腰が悪いと何も出来ないと実感しているが)水槽内のセッティングも細かく打ち合わせして、そのプロショップに頼んだ。

iPadは発売当日に手に入れ遊んでいて、便利なのかどうなのか判断が出来ない。使いなれないせいもあるのかな。この更新もiPadでかいている。64GBの3Gと16GBのwifiを買ったが今のところiPhoneの方が使い勝手が良いと感じる

コンデジで良いやと思っていたカメラだが、息子の運動会があるということをすっかり忘れていて、一眼でも合焦が遅いので、おきピンで連写しようにもコンデジだとうまくいかない。前々日に「運動会よ」と言われて慌てて購入。ごく軽い一眼を購入して、ど素人の僕でもなんとか撮すことができた。
軽さだけで選んだ安価な一眼だが面白いフィルターがあり遊びには最適なカメラかも。オマケに単三駆動(2010/5/31)

カメラのデジタルフィルターを使った水彩画だが考えてみればフォトショップでも出来るんだよなぁ。でもカメラ内ですぐ処理できるのは魅力
ちなみに立ち上げたばかりの水草水槽
最近・・・

僕はレコード再生からオーディオが始まっている。だから、少しピュアなオーディオマニアとはオーディオに対する感覚が違うのかもしれない。オーディオマニアの音質と言えばアンプ、スピーカーにはじまり、ケーブルなどのアクセサリーを重視する傾向にあるが、レコードマニアはレコードの音質そのものを重視する。例えば、レコードだけでもオリジナルや再発、高音質盤や重量盤にはじまり日本盤、外国盤など一枚の音源に対して多種多様な音質が存在する。残念ながらCD世代になるとそのような感覚は薄れて音源と言う考え方が無くなるのも当然かも知れないが、音質命のオーディオマニアがCD音源に対して知識が希薄になって行くのはどうかと思う。

レコードの再生を中心にオーディオを考えるとまずはカートリッジが一番最初に思いつく。モノラル再生においてまずは針先のピッチの太さや形状。特に50年代のオリジナルレコードの溝にガッチリ会うカートリッジを探さねばならない。もちろん最新のステレオカートリッジでも音は出るがその音質はまるで溝の底の音をようやく拾うようなスカスカの音と表現できる。本来の溝の音を拾うにはそれなりの知識は必要となる。それがレコードマニアがオーディオを考える第一歩となる。オリジナルの溝に対するカートリッジから始まりアーム、プレーヤー、それらに適する(プリ)プリアンプ、パワーアンプ、スピーカーとなり、オーディオ初心者がスピーカーの音から選んで好みの音を探すのとは訳が違う。この違いがレコード再生に対するオーディオマニアとの考えの違いになってくる。音源の知識に乏しい人はアクセサリーなどで高音質を得ようとするのに対してCDでもレコードでも音源に対して知識がある人、または注意している人は高音質を得るためにまず音源を疑うことが多い。どちらが正しいとは言えないが掲示板などでお互い貶しあっていることも多いが、どちらかと言うと音源の知識が乏しい人が分が悪い場合が多いと感じる。

オーディオマニアの最大の欠点といえば重量盤高音質盤というCDやレコードを信じてしまうことだ。レコードマニアとして言わせていただくと重量盤高音質盤を聞いてみて、オリジナルの音質にはるかに及ばない劣悪な重量盤高音質盤があるのも事実で、そもそも誰が重量盤高音質盤ときめるのであろうか?オーディオマニアは圧倒的に業者や風見鶏評論家の宣伝文句を盲信的に信じる人が多い。酷い音質も多々あるSACDや高音質CD、高音質45回転レコードを盲信的に信じているオーディオマニアが数万円数十万もするケーブルやアクセサリーで音がよくなったというブログをみるときっと特殊な感性、特殊な耳を持っている人で、きっと違う意味で良い音を感じている人なのだろう。僕の場合、オリジナルの意味はそれ自体基本となる音。それだけの意味だが、オリジナル音源があるからこそ、それ以降の再発や高音質盤が評価できるものとなる。ただし50年代のオリジナル盤も最新の高音質盤も最適な方法で再生しなければならないのは当然だが。
肝心のレコード蒐集の方は、というとユニオンには毎週のように顔は出すが収穫と言った収穫はなく、あっても無くてもいいようなレコードばかり買っている。まぁ欲しいレコードもないのだが・・・

The Cool Sound of Pepper Adams
実はこのレコード縁がなく今まで2nd再発(エンジラベル・DGなし)で聴いていた。オリジナルに出会うも状態が気に入らず何回も見送りようやく購入。じつに10年近くかかったが好きなレコードは完璧でないと納得しないA型の典型かもしれない

Lester Young Vol.1
ずいぶんと前に購入したレコード。盤が綺麗なVol.2を持っていたので綺麗なVol.1を探していた。12インチということもあるが、値付けする人によって極端に価格がかわるレコードの一枚で、状態の悪い盤を数万円で見たかと思えば綺麗なキズなし盤を数千円。当然購入
実は盤違いを安く購入して喜んでいた。じっくりと吟味して買っていない証拠である。先週載せた直後に気がついたのだが、恥を自覚しつつ自分への戒めとして削除せず残しておくことにした。ロクに聞いていない数千枚〜1万枚のコレクションのうち何枚かはこのような盤違いがあるに違いない。

Taylor's Tenors
昔から定価が決まっているレコード。安くなったら買おうと思っていたら「まだ持ってないの?」の世界に入ってしまった。先々週手ぶらで帰るのもシャクに障ったので定価で購入。裏ジャケットに印刷されている($)3.98もここまで ?NEW JAZZのときのRVGカッティング音質が好きで集めているが残りは数枚かな

The Gene Esposito Rhythm section
このような渋いレコードが5、6千円で購入できるとうれしい。人気があるのかないのか分からないがユニオンセールあとにえさ箱にあったレコード。優秀録音とは言えないが所々でハッとする音が飛び出るのはなぜだろう?

The Radio Jazz Group
モダンしか聞かない人には面白くないかもしれないレコード。昔に比べるとDEBUTも安くなった

Interplay / Bill Evans
ステレオ盤で満足してしまいモノ盤を買い逃してしまったレコード。ユニオンのセールで数千円で購入したが場所によっては数万つけるところもあるようで、ようするに廃盤価格はわからないというのが現状だ

まだまだ紹介できないほどレコードを買ってはいるが最近は80年以降の良いレコードを見つけるとうれしさ倍増!
The Adventurer / Clifford Jordan
内容・録音とともにおすすめ盤。たかがMUSEレコードだが最近なかなか出てこない1枚。出ても安いので見つけたら騙されたと思って聴いてみて下さい。僕的には安く良いレコードが面白いがこのようなレコードはたくさんある
来年できあがるオーディオルームの完全防音工事の打ち合わせや新居の打ち合わせで時間が取られ、なかなか更新する気になれません。また気が向いたらHPを更新します。ではでは(2010/8/24)
RED GARLAND/WHEN THERE GREY SKIES

このレコードを悪く言う人を聞いたことがない。ガーランドと言えば他の名盤を思い浮かべる人が多いと思うが僕の中ではベスト盤。一音一音味わえるガーランドの素朴さが侘び寂びに通じるものがあるのだろうか?とにかく好きなレコードである。
コレクション的に、このレコードの難しさはカゼ盤(砂盤)が多いということ。カゼ盤にはノイズが酷い、軽いなど程度の違いがあるが、このアルバムを本当に楽しむためにはカゼ盤では絶対にダメだ。そして傷ノイズに対しても少しの妥協も許せない。そう、「WHEN THERE GREY SKIES」に関して完璧な状態以外は僕にとって駄盤であるのと一緒だ。だから今まで何十枚と見てきてるが縁がなかった。片ミゾがオリジナルという人もいるが僕としてはカゼ盤オリジナルよりもカゼ無しの方がオリジナルよりも優先する。
オリジナルに近い形で聞きたいために2nd(紺ラベル)を所有していたがようやく一安心。なぜかこの時期のRVGステレオ録音はそれほど悪くはないのだが、このレコードのステレオ盤はダメ。(2010/8/30)

・・・・・ちょっとめずらしい?じゃず・レコード盤??? Vol.33に続く・・・・・