R.FREEMAN & C.BAKER QUARTET
コレクター仲間に自慢するためにレア盤を求めるレコードコレクター。一般の人から見るとその存在は・・・ハッキリ言って子供のカード集めと同じでその大人版である。コレクターの中ではレア盤は持っている勝ちで、それだけで胸を張れ優越感に浸れる。昔だったら「イントロのペッパーを持っているよ」と言うだけで羨ましがられる?・・・そういう馬鹿な世界でもある。僕もコレクターとお付き合いをし始めたときにはレア盤集めに熱中していて、とにかく人の持っていない盤を探し続けた。当時レア盤に関して内容は二の次で「どうだ、見たこと無いだろう」といって会合で胸を張るのだ。ただそれだけで本人は満足。しかし自慢される側はたまったものではない。自慢していた本人が席を立つやいなや陰口のオンパレード。やがて、そんなことに嫌気がさしレコードコレクターを10年以上前に廃業???いやコレクターとは付き合わなくなった。 しかしながら僕もおおよそ人様に自慢するためには買っていないと思っていてもレア盤が手にはいると一日中ニコニコしている。とくにそれが愛聴盤だったらなおさらのことである。 |
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The Jazz Scene レコードでもCDでも初回限定盤・特典盤は当たり前の世界で常時何かしらレコード店に並んでいる。これら限定版も古くはSP時代からあり、例をあげると1949年に発売となった「The Jazz Scene」も限定レコード。このSPアルバムは5000部限定のSP盤6枚セット。普通のSPアルバムと違うのは29枚(裏表紙を入れると31枚)の写真とストーンマーチンの挿絵、ノーマングランツの直筆サインを豪華なジャケットに綴じてあり、まさにコレクターアイテム。それにパーカー、レスター、パウエルなどが聴けるとなるとヨダレのでないコレクターはいないだろう。後にマーキュリー時代ノーマン自身がプロデュースしたものをクレフ・レコードで再発売しているが、「The Jazz Scene」も10インチ、12インチで出している。
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SPジャケットとSP盤で2Kgを超える重さだ
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10インチ盤は2枚組
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SPジャケットの裏表紙写真を使った12インチ盤、音質は10インチと変わらない
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写真の方はvinvanさんのHP「趣味の獄道」のジャズレコードの中のSPレコードに載っていますので参考にしてください
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SUMMERTIME / Walter Bishop Jr.
ジャズレコードには昔から幻のレコードというのが多い。今日そのほとんどが復刻され、聞けないレコード・CDが無いくらい日本はジャズファンにとって幸せな国である。しかしオーディオファンにとっては?・・・少しばかり疑問が残る。かつての名演は聞けるがそのほとんどがオーディオ的(音質)に不満が残り、なぜこのレコードが凄いのか肌で感じることの出来ない復刻も多く、かつて初めてジャズ喫茶で味わった驚きや、名演がそこにあるとは思えない。 マイナーなレコード会社ほどマスターテープの管理が上手くゆかず、またリカッティング、リマスタリングされるに当たっての参考となるオリジナルも聞けないままエンジニアたちがマスターの音を勝手に聞きやすいように加工して復刻を作る。レコード会社もポップスと違い、ジャズなどは1000枚売れれば大ヒットとなる世界。音質などに力を入れるわけ無いのは当然だが、かつてのKINGレコードのプロデューサーのように徹底的にオリジナルレコード音源を研究し、音質にこだわった復刻レコード・CDを出してほしいと願う次第である(2006/4/28) |
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GWユニオンレコードセール
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4/29 DIZZY ATMOSPHERE |
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LUCKY LUCY ANN |
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4/30のフリージャズ・セールと5/1のヨーロッパジャズ・セール、5/2のソウルジャズはこれといって欲しいものはなく一安心 さて、読者の皆様は不思議と思うだろうがGW中の家族サービスは?というと無視!の一言。離婚やむなし。これぞ!コレクター精神!!と強気の考え・・・とはいかず、嫁さんに小遣いをあげ、ひたすら謝る。コレしかないと財布を見せると5万以上取られてしまった(なみだ、なみだの物語・・である) 5/3はGWセールのメイン・イベントであるブルーノート・セール。 5/4の国内廃盤は興味なくGW中、唯一の家族サービスDAY。豊島園に行く |
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5/5 US廃盤セール
前日のメールで出品レコードを確認すると珍しく大物が並んでいる。もしも盤質が良ければ欲しいというレコードが数枚あり、少し早めに新宿ユニオンへ・・・それでも整理券は5番目でみんな考えていることは同じか。今日も開店直前には長蛇の列、自分のことを棚に上げて「GWなのに皆さん暇だなぁ」と思ったりして・・・そして開店。入店したとたん壁のレコードはほとんど残っていない。今日は本気で凄い!ジタバタしている間に5、6枚手に持ったが全てカス(汗)しばらく店内で様子見状態。僕が狙っていたレコードのほとんどが20分ほどするとえさ箱に次々レコードが返されて、すかさず盤質をチェックをするが、えさ箱に戻されるレコードに状態の良いものがほとんど無い。今回のGWは2枚の収穫で終わりかな?と思っていたら知人が1枚譲ってくれた。そして、えさ箱に返されたレコードの中から2枚を拾い計3枚が検盤を無事に通過、購入に至る。 セール前に顔見知りの若いコレクターが僕に横浜の廃盤専門店に先日行きましたよ。と言ってきた。「何かあった?」と僕が聞くと、その若いコレクターは少し憤慨気味に言うのには、ようするに「○○はあるけれど一見さんには売らないよ」とハッキリ断られたとのこと。僕の周りのコレクターの間でもこの廃盤店の評判はたまに聞くが・・・未だにこんな殿様商売が通じるお店があるのだなぁと感心した次第。あぁユニオンが近くにあって良かった。セールの前はこのような情報が交わせられる貴重な時間でもある We Paid Our Dues / Charlie Rouse and Seldon Powell |
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DON BAGLEY / BASICALLY BAGLEY |
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John Wright / South Side Soul |
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GWセールの収穫は5枚だった。ほとんど毎回新宿のセールには顔を出すが購入に至るレコードは少なくなってきている。今回は買い換えが多く、飛び上がるほどうれしい収穫は無かったが、開店前は言葉で言えないような緊張感がある雰囲気が好きで、まだまだコレクターの端くれにいるのだなぁと実感する | ||
Austin Peralta / Maiden Voyage
ダイナミックオーディオ・サウンドハウスの厚木氏の大推薦盤「Austin Peralta / Maiden Voyage」。やはりネット(彼のブログ)で素晴らしいと書かれるとつい聞きたくなってしまう。ユニオンでアナログ・レコードを見つけ早速、厚木氏推薦曲「Maiden Voyage」を聞いてみると、う〜む・・・なるほど!と思わず納得してしまう。これが14歳???凄いなぁ。ベースとドラムのサポートも素晴らしい・・・と素直に思うが、僕には何かが足りない。そう思い出した。以前にも似たような人がいた。ジャズ・メッセンジャーズにいた頃のウィントン・マルサリスを聞いたときだ。凄い!と思ったが、その後は残念なことにあまり受け入れられなかったようだ。多くの人に感動を与えられ、はじめて芸術家と認められる。テクニックも必要だがそれ以上に人を感動させるような【何か】を持っていなければ、多くの人に認められないと思う。今の彼は凄いとしか書けないが将来それ以上に素晴らしい演奏を期待したい。 オーディオ的には面白く、厚木氏の書いているように、ほぼ完璧な録音だと思う。アナログよりもCDの方が若干よく(キレがあるように)聞こえるのは、雑記帳でも書いたがデジタル録音技術が飛躍的に良くなった影響だと思う。出来るだけ大音量で・・・ドラム、ベース、ピアノが弾け飛ぶ世界がそこにあり・・・これは「音の殺し屋」厚木氏の世界そのものだ!(←ウソ?) さぁ、あなたも「Maiden Voyage」から針を落として大音量で聞いてみてください。と宣伝をしてみるが、レコード会社の回し者ではありません。あしからず(2006/5/19) |
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Basie is Back
5月27日、ダイナミックオーディオ・サウンドハウスの厚木氏の企画で新譜カウント・ベイシー・オーケストラ「ベイシー・イズ・バック」を聴く会に参加した。司会の山口孝さんのお話も面白くアッという間の1時間30分だった。 「Basie is Back」アナログ・レコードの録音も大変に優秀でとくにオーディオファンは絶対に聞くべきレコードであろう。この見事なレコードの再生音に対して山口さんは、このレコードはCDではなくLPを意識して作ったためだと説明していたが、説明通りとくにB面は最近のCD用の録音のそれとは違う音で全オーディオファンの心をくすぐるような音が詰め込まれていると感じた 最近のジャズの演奏としてもなかなか熱い演奏で山口さんの言葉にも力が入るし、一関のベイシー菅原さん選曲の本レコードは正に文句なし。そして優秀録音盤の1枚であることは疑いがない。しかし熱い演奏の中に何故か「寂しさ」を感じたのは僕だけだろうか?録音も優秀、演奏内容も良いのに・・・いや僕にとってはベイシー本人がいないのは(楽団の演奏評価に対し)決定的なことかもしれないと無茶なことを考えて視聴していたような気がする(2006/5/29) |
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J. R. MONTEROSE / ALIVE IN AMSTERDAM PARADISO
かつてヨーロッパ盤はなかなか市場になくJ. R. MONTEROSEの「パラディソ」もコレクターが血眼になって探し、幻と騒がれたレコード。しかし80年代に復刻版が輸入されると、たちまち人気が落ち、一時的にではあるが(今現在もそうかな)1万円でも売れなくなってしまったレコードでもある。復刻版が出るまで、ただ珍しいため値段が高く、ライブ盤の音質も悪くJ. R. MONTEROSEも精彩に欠けるともなれば当然であろう。 名盤となるには、もちろん演奏内容も大事だがレコード媒体に載ると、録音の質によって演奏評価が変わってくる。このレコードも音質がもう少し良かったらと思うが、このように音質が変われば評価が変わるレコードはたくさんある(2006/6/16) |
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・・・・・ちょっとめずらしい?じゃず・レコード盤??? Vol.25に続く・・・・・