ちょっとめずらしい?じゃず・レコード盤??? Vol.22

雑談〜オーディオ蘊蓄?

僕のHPではレコードの演奏内容などのレコード解説などはしない。そのようなものを求めるならば他の熱心なjazzのホームページを覗く方が良い。jazzを知りたいのならばその方が手っ取り早いし参考にもなると思う。このHPはどちらかというとオーディオのホームページに近く、アナログレコードの音質面でのことを専門に取り上げているので、そういう意味では参考になるだろう
オーディオファンだったら、バランスが違うと全く違った演奏に聞こえる経験をお持ちだと思う。とくにオリジナルと再発のバランスは音質以上に違う事が多く、僕もオリジナルの音質を当時の日本盤と比べてみなければ、未だに高音質レコードを最新のオーディオで楽しんでいたに違いない。オリジナル盤を聴き、はじめて録音の凄さが分かったという人は意外と多い。
しかし、オリジナル盤には現代の最新機器では、とても再生できないレコードも多くあるのはご存知だろうか?例えば「THE FOX」などのオリジナル音質は高域がキツく現代機器で聞くと、とても音楽を聴くようなバランスではないが、録音当時のオーディオ機器で聞くと、あれだけキツかった高域に厚みが出て、凄い音の固まりとして飛び出す。勘違いされては困るがビンティージ機器がハイ落ちの府抜けた音質というのではない。たぶん最新のオーディオの方が正確な音が出てくると思うが、音楽としての聞かせ方は5、60年代のビンティージ機器の方がうまいと感じている。そういう意味では楽器に近いのかもしれない

もしも、このオリジナルの音質を知らないエンジニアがリマスタリング(とくにクラシック感覚で処理)すると、きっと腑抜けのような音質になるのだろうな。
とにかく変な音と凄い音は紙一重。再生に適したオーディオを選べないと、とんでもない酷い音を聞く事になり、オリジナル盤なんて酷い音とか変な音とか言う事になる。SP再生にはアンプを通すよりも優秀な蓄音機で聞くべきことと同じで、まして最新のカートリッジでもうまく鳴るオリジナル盤もあるが(多くはクラシック)できれば当時のカートリッジを選ぶ事が(再生に於いて)重要な要素となる場合も多い。音源(素材)は確かに重要だが再生するオーディオ機器(料理人)が揃わなければ一生凄いジャズの名演を素晴らしい音で聞く事は出来ないと考えている。ジャズファンでオーディオマニアだったら一度は経験すべき事である

雑談〜オーディオ蘊蓄?〜高音質盤

レコードやCDなどの高音質盤。何を基準に高音質と決めているのだろう?・・・と疑問に思ったことありませんか

オーディオマニアはレコードやCDの帯や、雑誌に書いてある宣伝文句の「高音質」に疑問を持たないのだろうか?素材の高品質というのは理解できるがそれが何故、高音質に結びつくのだろう?「重量盤=高音質」というのも同様である。素材の吟味は音質向上の要素にはなるが決め手にはならないはずだ。経験から90%以上、いやその殆どが、カッティング・エンジニアやリマスタリング・エンジニアの(腕)感性次第で音質の善し悪しが決まると考えている

例えばプレスティッジの廉価版で発売されたステータスというレーベルの「THE DEALERS」。もちろん、バンゲルダーのカッティングであるが廉価版とは思えないほど凄い音が詰まっている。重量盤でもないし高品質盤でもないこのレコードを抜く再発盤を聞いた事が無い。黄金期ジャズの音質が凄いとされる米盤の殆どは素材がそれほど良くないし、プレス技術が進歩した60年代はじめには重量盤も少なくなってくるが凄い音質のレコードが多いのだ。5、60年ジャズ黄金時代の高音質盤紹介で、オーディオ雑誌の評論のみで鵜呑みにする読者も読者だが、評論する評論家たちも「オリジナル音原」を知らない人が殆どではないのか?と思うことが多い

高価な高品質盤を高音質だと信じ込む人が多く、また自慢げにそれを再生するオーディオマニアの感性はハイエンド機器を使わない僕には分からない世界なのかもしれない(続く)

雑談〜オーディオ蘊蓄?「管球王国〜アナログ狂想曲

SS誌別冊の管球王国でジャズ・オリジナル盤の魅力を書いている「アナログ狂想曲」というコーナーがあり、執筆者の小原由夫氏というオーディオ評論家が毎回その魅力を語っている。

今季号でオリジナルと入手しやすい廉価版の米OJCとの音質の差を書いていて、企画自体は大いに賛同するが、(僕と似たようなことを書いているなと思って読んでいると)最後にはモノラルのオリジナルからオリジナル・ステレオの音質を予測し、高音質盤ステレオの音質を比較するという「予想」で書いていることにあきれ果てた。理由は比較すべきオリジナル・ステレオ盤を所有していないためらしい。
評論家がどのような感性で音質を書いても良いが、60年前後の録音はモノーラル・ステレオ2つのテープレコーダーを回していた可能性が高く、しかもそれぞれマイク位置も違うはずで大きくバランスや音質が異なる場合がある。少なくとも公の文章に書くのだったらオリジナル・ステレオ盤と再発ステレオ盤の比較を正確に行わなければならないし、高価なお金を払っている読者に失礼である。お金をもらっている?評論家も書くからにはステレオ・オリジナル盤を入手する努力をすべきで、入手不可能なら書くべきではない。最低限正確な資料集めが常識ではないだろうか?

小原氏の行為はオーディオで言うと一本のオーディオケーブルから同じメーカー・他シリーズのケーブルの音質を予想するのに等しい。多くの読者は雑誌の評論を信じてしまう傾向があるので注意を払うべき事で絶対にやってはならぬ事。アマチュアの僕でさえ、つたない文章で正確な音質を書こうと努力しているし、所有してなく比較できないものはこのHPで紹介していない。この小原由夫氏がこのような音質紹介をすると、彼の書いているオーディオ機器評論までが信用の出来ない文章に思えてくるのは僕だけではないだろう。有名雑誌で評論しているからエライと思うのは評論家自身だけで、読者はそうは思っていないことを肝に銘じるべきで、オーディオ雑誌のこのような横柄な態度がオーディオ衰退に繋がる要因の一つになっていると思えるが・・・

雑談〜オーディオ蘊蓄?〜TIMEのブッカー・リトル

さて、前々回のお話でプレスごとに音質とバランスが違うとお話ししたが、なにも再プレスに限ったことではない。60年中頃までステレオ盤とモノラル盤が混在した時期があり、録音の多くはステレオ用とモノラル用の2つのテープレコーダーを回して録音していた。当然2つの録音機のマイク配置も違うため音質やバランスも違ってくる。

一つの例を取ってみるとプッカー・リトルのTIME盤は彼の代表作であり名演奏として君臨しているが、このレコードそれぞれのオリジナル盤を聞き比べると面白いことが分かる。モノラル盤のバランスは絶妙でブッカーリトルの寂しく冷たい音色の中に、ほんの少し甘く優しいペットを中心にラファロのベースがリトルを邪魔しないように正に絶妙のバランスで聞こえてくる。しかしステレオ盤ではリトルとラファロは五分と五分。夭折した天才のみが出来る名演奏を聴くことが出来、とくにラファロの指使いまで聞き取れるステレオの録音はラファロ・ファンにとっても貴重なレコードとなるはずだ。ブッカー・リトルを聞きたければモノラル、ラファロを聞きたければステレオと二枚揃えて所有すべきレコードで、二つの演奏を満喫できるのはレコード・コレクターの特権かもしれない

この二つの録音の差(音質やバランス)はオリジナル・レコード以外、絶対に解決できず、それを高価なアクセサリーやケーブルなどで補正できると思っているオーディオマニアの感覚は僕の想像を遙かに超えている。
古いオリジナル音源でもこれだけ違うのに、黄金期ジャズ再生を最新CD一つの音源で完璧に再現することは困難だ。(高価な)機器が凄いから凄い音で鳴っていると言い切るオーディオマニアは井の中の蛙としか言いようがない。

ターミナル
今回はレコードではなく映画の話・・・
トム・ハンクス主演の「ターミナル」は皆さんご存じの通り主人公がジャズ・ジャイアンツのサインを求めてニューヨークに来るわけだが、ちょっとおもしろい話を聞いたので紹介しよう。昨日、新宿のとある居酒屋でジャズ写真家の中平穂積さんと話していたら「あれには僕の撮った写真が使われているんだよ」というではないか。詳しく聞くとトム・ハンクスが古びたカンから色々な紙切れを出すときにセロニアス・モンクの写真が出てくるのだが、それが中平さんが1966年にヴィレッジ・バンガードで撮った写真なのだ。もちろん中平さんは監督のスピルバーグと知り合いではない。では何故採用されたかというと、その写真を中平さんがモンクのご子息にプレゼントしていて、たぶんモンクの息子さんがスピルバーグに渡したのだろうという。肝心の写真は中平穂積さんの写真集の最後のページに載っていて、本人が一番好きな写真の一枚だったから映画を見たときに驚いたそうだ。ちょっとした話だが帰宅してもう一度「ターミナル」を観てしまったのは言うまでもないか・・・
サキコロ続編

ソニー・ロリンズの代表作の「サキコロ」今までに何回聞いてきたことだろう。ジャズの楽しさの要素が詰まっていて、何時聴いても飽きることがないこのレコードは再プレスされたレコードやCDを見るたびに気になる存在。最近でも止せばよいのにスウェーデン・メトロノーム盤の「サキコロ」を見たとたん購入してしまった。スタンパーはオリジナルなのでイギリスやフランスなどに輸出されたスタンパーと同じ。ジャケットもオリジナル・デザインを使用していて色合いはプレスティッジ・NJ(ニュー・ジャージー)時代のジャケットそっくり。オリジナルスタンパー使用だが見比べてみると、どうもN.J.時代に使われているスタンパーのようだ。(音質は変わらないがN.Y.盤スタンパーとは少し違う)予想だが当時の発売はリアルタイムと行かずメトロノームのジャケットの色合いも考えると欧州における販売は1年以上経っての発売かもしれない。
たびたび書いているがオリジナル米盤と欧州盤は同じスタンパーでも音質が違う。同じ欧州盤でも地域によって差があるのは調達されるビニール素材やプレス圧(関係がないと思われる周波数など電源事情も影響?)によるものだと考えている。日本盤が日本独特の音質になるのと似ている。メトロノーム盤の音質も欧州独特のきめ細かい音質だが、さらにドイツ近辺独特の研ぎ澄まされたような?要素が多少含まれていて凄く綺麗な音質である。迫力と言う点ではオリジナルにかなわないが、なにか良質の音楽を聴いているよう。さすがと思うのは音量を上げていっても輪郭がぼやけないこと。コピーを重ねた(オーディオファイル用も含む)再発盤やCDで聴くとある音量になると輪郭が崩れるが、やはりそこはオリジナルスタンパー。侮れない

ユニオン年末年始セール(ブルーノート超廃盤セール)

年末年始になるとディスク・ユニオンも気合いが入るのか毎週のように大型セールを行う。先週も新宿ユニオンでは「ブルーノート超廃盤セール」があり、開店時間に間に合うように行くと普段よりも並ぶ人が多く、改めてブルーノートの人気の凄さを感じた。正直言ってブルーノートでは珍しいレコード(と言っても珍しいものもない)が出なくなり、前日配布されるのユニオンのメール・リストでもベテランは来ないだろうと思っていたとおり、僕の知っているベテランはほんの少しで殆どは見かけない顔。しかし店内の活気はすさまじく僕が若いときに経験した熱気を肌でヒシヒシ感じながらエサ箱を見ていた。廃盤の中心は4000番台ではあるが数百枚の枚数を集めるなんて!流石に大手レコード店である

4000番台でも僕の好きなレコードは(僕の時代には)考えられないくらいの値付けがされているが、ユニオンでも物が出ないので仕方がない値段らしい。それでも片手に持ちきれないほどのレコードを持っている人が多く、また他の廃盤セールと違いカウンターで検盤をしてもキャンセルが殆どでない?ほどの凄まじさである。綺麗な完オリの1500番台などほとんど病気的な値段だが、足で回れないお金持ち(これが僕の年齢くらいになると結構な数の人がいる)が購入していくのだろう。
一度ブルーノートの本物(完オリ)のレコードを体験してしまうと病気になってしまうほどの爆音はオーディオマニアの体感するJAZZ再生音の次元を遙かに超えていると信じているが、悲しいことにセールに集まった人の目は(僕が集め始めた頃のような)正に狂気の目であり、音質の良さのためよりも骨董的な所有欲むき出しの人が殆どのように思える。ある程度時間が経たないとこの狂気からは目が覚めない。きっと昔僕がしていたみたいに何時間もブルーノートのジャケットのコーティングを見たり重さを感じたりレコードを磨いたりと・・・手に取るように分かるが、何か懐かしい自分を見ているみたいなセールであった。レコードが廃れる中、ブルーノート人気だけは不滅か???

僕だったら、この2枚で「音の殺し屋」になれるかも
まずは
4000番台初期のこのレコードであなたを失禁させて・・・

2枚所有しているが1枚はテストプレスではなく放送局用に正規のラベルの上から無地のラベルを貼っていたようだ。ラベル下に正規のラベルの縁が見える
そして4000番台後期のこのレコードであなたを失神させることだろう(笑
4000番台後期のニス引きジャケット、耳マークの刻印、独特の重量感の「完オリ・モノラル盤」で、出来ればカートリッジはフェアー・チャイルドかGEバリレラで圧倒的な再生音を聴いてほしい。バンゲルダーと言えどもブルーノート時代(リバティに買収される以前)のステレオ録音でモノラル録音よりも凄いという録音は見あたらずインパルス時代になってやっと同等なレベルのレコードが存在するようになる
デッド・ストック

今週は休むつもりでしたが、ユニオンに行くと僕の愛聴盤「Knud Jorgensen Jazz Trio」がデッド・ストック品として入荷していた!ので少し書くことにしました。80年代の録音は新譜で売り出している時には興味がなく後で探す羽目になるレコードが多く、このレコードもそういう一枚。こんなに楽しめるジャズはないと超お勧め盤!!80年代の(私的)名盤だと思います。2300円なので興味のある人は試しに購入してみて下さい。今日中に電話すれば間に合うかもしれません。今日(12/23)の夕方時点(新宿ユニオン)で10枚くらいありましたが、もしも入手できなかったらCDで聞いてください。ヨーロッパやアメリカ現地に行きレコードを探し回っている大手ユニオンさんだからこそ入荷が可能。ユニオンさんに感謝感謝

じつは本日、お茶の水ブルーノートセールに行ったはいいが見事に空振り。なにも買うものがない・・・新譜の壁をみると「Knud Jorgensen Jazz Trio」が飾ってある。やった〜!と嬉しい顔していたらブルーノートをたくさん抱えている人が不思議そうに僕のことを見ていたが、音楽は希少価値ではない。内容だよ!と(負け惜しみ?)一人満足している僕は変態かも・・・(書き忘れましたが本レコードはオリジナル盤ではありません。リイシュー盤のデッドストックと言うことになります。念のため

あけましておめでとうございます~2006/1/1

2002年1月からHPを始めて3年のという月日が過ぎ、僕が皆さんにお伝えしたいことは全て書き終えたと思います。僕の考えに賛同する人もしない人も、このHPを見て少しは音原に対する影響を与えたような気がしますし、アナログを中心としてCDでも録音の違いを気にするオーディオマニアのHPが多くなってきたことでも僕の役割は終わりかな?とも思っています。
書き始めたきっかけの一つ。オーディオショップで店員にCDの凄さ、レコードの悪さを説明されたときに「CDやレコードの音源について何も知らない人たちがプロとして商品を売っている」ことに驚き、また以前から有名なオーディオ評論家が音の悪い再発輸入盤や国内盤を中心にしてハイエンドを語っていたことに不満を持っていたのを期に書き始めましたが、当初HPの宣伝などは殆どしなかったために約3ヶ月間は僕だけの自己満足HPでした。本当に自己満足で上記に対する不満を書き続けていましたが、やがて少しづつカウンターが上がり「おかしいな」と思っていたら「見ました」というメールが届くようになり、(大手の検索ページからたどり着いた人が多く)同時に【ジャズ、オリジナル盤、レコード、音源】に興味を持っている人が少なからずいるんだとうれしく感じました。正直に言うとレコードコレクターの付き合いの中では「持ち物自慢」の人が殆ど。「持っているから偉い!」と勘違いしている人が多く(オーディオマニアでもいるが)それに嫌気がさし、レコードコレクターの世界から遠のくようになり、今では完全にお付き合いがなくなってしまいましたが、それでもこれ持っていますと世間に言いたいのは僕にもあり「モンク・イン・トーキョー」などは是非皆さんに見てもらいたいレコードだったので真っ先に載せたのは持ってる自慢のせいかもしれない。今思うと自分だけの自己満足のHPであったときが一番楽しかったと思います。更新に気を遣わないで良く、とにかくアップするという作業が面白かったからだと思います。しかしアクセス数が増えると少しづつ期待に応えなければという気持ちになり苦痛を感じるようになるが反面、レコードコレクターとお付き合いをしていた頃以上にアナログレコードが面白くなってきたことも事実です。僕はどちらかというとモダンよりもフリージャズを集めてきましたが、しかし一般的にはフリージャズなど時代遅れの感がありモダン・ジャズ中心のHPとなりました。モダンジャズでの話題はすぐにネタ切れになりがちでしたが、3年間続けてこられたのも今現在HPを見ている読者がいたからだと思います。一人一人に「ありがとう」と礼を申し上げたい

昨年は全くと言っていいほど不作の年であった。年々購入するレコードが減ってくるのは仕方がないが、満足できる収穫というのは本当に少なくユニオンセールに向かう足取りも重い。そんな中、今年の収穫として一枚だけ・・・何年越しとなるか?は忘れたがドナルド・バード・イン・パリVol.2が手に入ったこと。しかも格安で・・・盤質も上々で綺麗な状態のVol.2が入手できてVol.1もようやく安堵したような顔にみえる

僕は自称レコードコレクターではあるがオリジナル盤絶対主義ではない。ショップで売られているガタガタなキズ盤オリジナルを買うぐらいなら最新プレスのCDをお勧めする。キズ盤オリジナルには音楽的鑑賞価値は全くないと断言できる。ショップでは古いものだから綺麗な盤などありませんよ。と嘯くが市場には出てこないだけで綺麗な盤はいくらでもあるし事実たくさん見てきた。ただ現在は全国にいるレコードコレクターの棚にあるだけで、いずれ引退すれば市場に出てくるはずだ。ゆっくりと待てばよい。キズ盤しかないと言っているレコード店主にだまされてはいけない。僕がオリジナル盤をお勧めするのは数十万もする高価なケーブルを毎年のように買い換えるようなオーディオマニアに対してで買い換える音質の差を考えると1枚の愛聴盤を選択するほうがよほど効果があると言うことで、現在最新の良質CDとオリジナル盤との音質差は値段の差ほど絶対にないと自信を持っていえる。骨董主義的販売もいい加減にしてほしいとショップでキズ盤を見ながら思う毎日である。以前にも書いたが「まず、音楽を楽しむ。そして、もっと楽しみたくなったら音源に拘る」転売できないよなキズ盤をショップにだまされて購入する人がいないよう注意すべきだ

さて、1月2日で49歳になる僕の夢は50歳までにオーディオを完成させ60歳までの10年間は集めたレコードをゆっくりと楽しみ、60歳になったらデッカ・デコラと数枚のバロックレコードを残し、残りすべて処分して音楽鑑賞から足を洗う計画だ。70歳までの10年間はなにをするか秘密であるが・・・60歳でうまく引退できるかな?
前置きは長くなったが今回で、このHPを止めることにしていた。しかし相談した数人に口説かれ、不定期ながらゆっくりと更新するような形をとらせていただこうと思う。このHPを残していれば資料的にも役立つこともあるだろう。3年間も僕みたいなバカの戯れ言にお付き合いしていただき、ありがとうございました。

平成18年 元旦

THORENS TD-121

昨年から小型システム(小型スピーカー、プリメイン・アンプ、プレーヤー)に凝っていて、顔の良いものが出るとどうも我慢が出来ない。僕の場合レコードプレーヤーがシステム全体の顔になるので特に重要視する部分である。トーレンス124は4台以上使ってきたが一昨年置き場所に困りアームを含めすべて処分してしまった。しかしその廉価版である121をヤフオクで発見すると居ても立ってもいられず(詳細も分からないまま)落札してしまうが届いたプレーヤーの状態はすこぶる良く、また124から余計な部分を取り除いた33回転専用機であるので音質的にも有利である可能性がある。アームはすぐには用意できないのでオマケで付けていただいたシュアーのアームにオルトフォンMC20mk2を取りあえず付けて視聴するが、思わずこんなに楽しく聞けるプレーヤーは経験がないほど屈託もなく明るくなる。チープなアームのせいなのかプレーヤーのせいなのか分からないが独特の陰影感は薄まるがこれはこれで楽しめる。余っているSMEやFR64sなど付ける予定であったがこのアームでしばらく楽しむ予定。

ガラードの401にしてもTD-121にしても廉価版だが音質は上級機を超えるものはたくさんある。「良い顔」のオーディオ機器は不思議と「良い音」がすることが多い。このプレーヤーは今年の僕の顔となってくれそうな予感がする。こういう顔があれば、レコード再生も楽しくなること間違えがない。レコード再生の第一歩は良い顔のレコードプレーヤーを捜すことから始まる

・・・・・ちょっとめずらしい?じゃず・レコード盤??? Vol.23に続く・・・・・