オーディオ雑記帳 5

オーディオって結局は自己満足の世界だと思う
きっと、人に聞かせるほど良い音で鳴っているわけでもない
しかし、やはり自分の音が最高!と気ままに好きな機器を書いてみた

JS-384
SPUの再生はオルトフォン純正であるJSトランス以外にもコッターやパートリッジなどのトランスでもそれぞれ魅力ある音を聞かせてくれるが、CG25Dなどのモノラルカートリッジは本物のJS384を聞いてしまうと他のトランスが使えなくなってしまうほどの魔力がある。ニクス時代以後に何度もモノラル専用のトランスNo.384のレプリカが出ていたがレプリカはレプリカの音だとがっかりしてしまうほど違う。友人にオリジナル384を聞かせてもらい、それ以来長い間探し続けてようやく入手することが出来た。しかし残念ことにモノラル再生は現在フェアチャイルドに任せてあるので当分CG25D、CA25Dの出番はなさそうだ。写真手前はNo.384、後ろはニクス時代のレプリカ・トランス No.41、No.6600
もう一つのハーツフィールド
Shuksさんがハーツフィールドを入れた!という噂を耳にした。他人の音に殆ど興味がない僕が、初めて聞いてみたいと言う衝動に駆られShuksさんの友人であるA氏から連絡を取ってもらい、多忙のShuksさんに時間を空けてもらった。非常に良い個体であり、前の4348とは存在感がまるで違う。そして出てきた音は375を中心としたハーツの音で僕にとっては聞き慣れた音・・・全くと言っていいほど違和感がない・・・少し前まで低音が出ないと悩んでいたみたいだが、わずかの期間で解決したみたいで全く問題が無い。以前、Shuksさん宅で聞かせていただいた4348はどうしても好きになれなかったが、4348の低音などはハーツに比べて偽物?のような感じがする。
設置してから2ヶ月という間で良くここまで・・・僕でも数年かかったのに・・・Shuksさんのオーディオに対する情熱は凄い!!
しかし気になる点も。Shuksさんも仰っていたが確かに部屋の影響が大きく感じる。中域が少し膨らむと言うか被ると言うか、どうも壁が鳴っているようだ。この点を解決すれば素晴らしい音になること間違いがないと思う。しかもLNPにMC240という組み合わせにも驚いたがもう少し吟味すれば恐ろしい世界に入ることとなる。完全に調整(バランス)がとれるまでShuksさんだったら1年もかからないだろう。

もしも調整が終わり満足した音になったらShuksさんとハーツフィールド同好会でも作ろうかな?と二人で笑っていた。きっと、このスピーカーの前では音質がどうのこうの音源がどうのこうの・・・と言うようなオーディオマニアのような話は出ず、音楽を楽しんだり、酒や女?の話で盛り上がる同好会になるだろうな(11/15)

PROJECT K2
会社を整理して要約落ち着いた。人間暇になると何を考え出すのか分からない典型で、今まで使っていた事務室が空いたので遊び半分でJBLを設置。ユニオン新宿店より4、5分の距離にあり購入したレコードをすぐ聴けると言うのが最大のメリットだが、まだ音が堅く鑑賞するまでには至っていない。音が完成するまで2、3年はかかるかも知れないが、この事務所は気兼ねなく24時間爆音で聴けるので気持ちがよい(2007/12/26)
PROJECT K2 その後
僕が一番好きなオーディオ・・・スピーカーではL-300(フロアー型)、LS-5/9(ブックシェルフ)、アンプではマランツ#7(プリ)、EAR681(パワー)となるけど、これらを組み合わせても好きな音にはならないのはSS誌のベストバイと同じ、不思議なモノである。
さて、PROJECT K2のその後であるが、このスピーカー僕の好きなL-300と並ぶことの出来る唯一のスピーカーかも知れない。それほど魅力的なスピーカーは久々で、ほぼ毎日12時間以上事務所で歌い続けている。もちろんハーツなどのヴィンテージなどは時として軽くこれらのスピーカーを追い抜くが、安定度が違う。こちらの体調にかかわらず、いつも同じように歌ってくれる。音質安定度でいうとD-66000が一番かも知れないが、まるで日の丸写真で面白みに欠ける。そう言う意味ではJBL的な最後の魅力あるスピーカーであろう。

さて、最初はなかなか歌ってくれなく苦労したが、まず周りに吸収板を並べ低音の調整につづき、調子を見るためにLNPの前にML-6Lと2Lで・・・非常に音が堅くEAR681で駆動すると、まるで別世界の色気が出てきて、しばらくプリは6Lでと決めたは良いが、さらに欲が出てきて、どうしてもパワーアンプをラックに収めたい・・・と言うことでCELLOのパワーを持ってきた次第。ところが色気が無くなり困っているがCELLOの高域の細かな滑らかさは独特の魅力でもあり、本気で聞くときには681につなぎ換えて、ということになりそう。

もう一点、先々月かな?STUDIO K'sの喫茶店に行ったら、驚くぐらいCDが良く聞こえたので山本氏に聞くとFF400を使ったPCオーディオだという。次の日、FF400とマックmini、7インチモニターを購入してラックに収めた。PCオーディオは山本氏の部屋で何度か聞いているが、衝撃を受けたのは初めて。今までのCD再生と密度が全く違う。そうレコードの密度に近づいた感じ。CD嫌いの僕が一日中PCオーディオを聞いている。そしてたまに聞くレコードも違和感なく聞こえ快適なオーディオ生活を過ごしている(2008/3/17)

LNP 2
バウエン・レビンソンは日本に50台くらい存在するのでは・・・と、あるショップの店主。僕も同意見だ。アメリカにはまだまだバウエンが入ったLNPが多数存在するらしい。今では入手も最初期を除いてはそれほど困難ではなく、運が良ければ2年に一度くらいは目にすることもあるだろう。
しかし、縁とは恐ろしいもので偶然にも#1001が手に入った。「縁があったら電話下さい」とお願いしていた。そのショップには問い合わせの電話がずいぶんと合ったらしいが、何故か僕に電話をくれた。これも縁、と言うことで無理矢理お金を都合して(と格好良く言うが実際はローン・・・ニートはつらい)ショップに向かった。このレビンソンについてはSS誌に掲載されているので詳しくは書かないが、初代オーナーのRF社長から手が離れ30年以上日本中を歩き続けていたらしく少なくとも10人以上の手に渡ってきたらしい。それから考えると平均で3、4年くらいで手放しており、ずいぶんと曰わく付きの可哀相なレビンソンであり、僕のところでしばらく休むことになるのか?分からないが・・・とにかく連休明けにもハーマンにチェックしてもらう予定
通電はしているが本格的な音出しはまだで、バウエンは3台目だが個体差が結構ありそうだ。いずれ聞き比べてみよう(2008/5/2)
新・隠れ家???
詳細は後ほど・・・(2008/5/17)
LNPレビンソンの真実
メンテナンスをハーマンに出すつもりであったが友人のK氏がわざわざRFの当時のレビンソン技術責任者のM氏を紹介してくれた。さっそくメンテナンスを依頼し、M氏宅に持ち込んで少し話を伺うことができた。


★M氏の説明によると#1001は配線に銀メッキのベルデンを使っているが、後のモデルは鉄心入りのベルデンにかわっている。たぶんプロトタイプ的な存在だった#1001〜#1010までは銀メッキベルデン#1011以降は鉄心入りのベルデンの配線になっているらしく、なるほど先述した通り、僕の#103Xとは色合いが全く異なっている。ボリュームはウォーターズで間違いがないが赤ボリュームは記憶になかったとM氏は言う、#1001のウォーターズは、たぶんハンダが素人まがいでRFの仕事ではないので、何だかの理由で載せ替えられたものだと思われる。

★レビンソン氏から送られた#1001は録音機(レビンソン・チューンのスチューダー・レコーダー用)に特化されていて、録音機にワイヤー一本で繋げる改造と、12ボルト・ファントム電源によるマイクロフォン(ショップスCMCシリーズなど)の接続できる改造がされている。 後に改造されたマイクモジュールはRF社長の中西氏の要望だとのことだが、その改造も後のLNPの技術者のようなプロの技ではないとM氏。録音用の実験機と考えても間違いはないだろう

★SS誌にこのLNPが記載されたときにはメーター下にプレートがなかった訳、プレートはもともとレビンソン・チューンのスチューダーのレコーダーに貼られていたもので、RF社外には出ていないのでSS誌記載後、何らかしらの理由でRF社内で貼られたものだということもわかった。

★基本的にはマイクモジュールも普通のモジュールと同じであるからバッファとしてつかえるとのことだが、オリジナルのままで今回は改造を行わないことにした

★僕がこのLNP(#1001)をどう書こうが皆さんは聞けない訳だから岡氏(#1010)と同じように答える以外ないだろう。しかし一点だけ言わせてもらうと「美」と言う点で今まで経験したことがないLNPであることは間違いないし、あえて改造を行わなかったのもこれ以上のものを失いたくなかった理由だ

★大変残念だがピークメーター・モジュールが一つ壊れていた。幸い、後の2台のバウエンモジュールがともに連番でシリアルも殆ど同じなので気が向いたら載せ替えることにしようと思っている

おなじモジュール(バウエン)なのに他の2台と音質が異なるのか理由が分かった。個体差かと思ったが説明を聞き・・・そういえば#1010の所有者だった評論家の岡氏も「僕のは皆さんと違うから」とレビンソンの評論をしなかったことを思い出した・・・(2008/5/20)

LNPウォーターズ・ボリューム他

M氏の説明によればウォーターズ・ボリュームは構造的に二個一の形になっていて経年変化が進むとつなぎの金具が緩み、ボリュームの音量が左右同一とならず、左右のどちらかが大きくなったり、ボリュームの位置によっては左右の大きさが逆転したりとスペクトロール以上に管理が難しいらしい。ウォーターズの構造を把握していない技術者は無理矢理この現象を軽減させるため、どちらか一方の信号をワイヤーで片方に少し流すというような無茶苦茶な調整をしている多数の業者がいるみたいだ。ウォーターズ・ボリュームをお使いの方は注意が必要。
バウエンのピーク・モジュールを外したおかげか?ずいぶんとレビンソンらしい音となった。ピーク・ホールドを使わない人はモジュールを外した方が良い結果が出るのかもしれない。とにかく#1001はしばらくの間、モジュール無しで音楽を聴くことにしよう(2008/5/24)

オーディオ近況

更新ができない・・・梅雨明け直後サウンドハウスの厚木氏に手伝っていただいて無事にオーディオの移動を完了したが良いが片付けがままならぬ。とりあえず別部屋に約100箱のレコードを置き、機器をつなげて最低限で音出しはしているが、レコード、オーディオよりも熱中しているものがあると片付ける気力も失せる。まだ梱包も解いていない機器が半分くらいあるが自分で言うのもおかしいが何のためにこんなに機器を集めたのか?あきれかえる

熱中している一つの原因は下のシステム。ほぼ同じシステムを事務所と自宅に置き、撮りだめ?しておいたDVD約3〜4000本の映画を毎日数本ずつ観ていて、これに時間が取られてしまいオーディオがおろそかになっているのだ。しかしDVDでも1080iにアップコンバートするとなかなか綺麗で地デジと見比べてもそれほど違和感がないからよけい面白くなる

まぁ、こういう時には誰かの家を訪問するとか、人に聞かすとか刺激がないと駄目かもしれないなぁ(2008/8/19)

・・・オーディオ雑記帳 6・・・