オーディオ雑記帳 4

オーディオって結局は自己満足の世界だと思う
きっと、人に聞かせるほど良い音で鳴っているわけでもない
しかし、やはり自分の音が最高!と気ままに好きな機器を書いてみた

LNP

LNPについてもう少し・・・RFがLNPのアクセサリーとして付けた(日本製の)ウッドケースについて
本体保護の目的で使うのだったら、そのままでよいと思うが、このウッドケース音質的にはあまりお奨めできない。マランツ7の場合はそれほど気にはならないが、LNPはなぜ?と言うほど音像がぼやけるように感じる。移動移動で仕方なくケースに入れていた僕も、ようやく位置が決まったので早速ケースを外した。LNPの付属の足は最初はプラスティック、後にゴム足になるがプラスティックの方が音質がよいようだ。高価なインシュレーターも試したがどれもイマイチで結局は初期プラスティックの足に戻ってしまった。

もしもウッドケースに入れてLNPを聞いている人がいれば、ケースから出して聞くだけの価値はあると思う

BBC5/1A

Studio K'sのKEFのスピーカーから7/16のような再生音を聞かなければ、いまだに本気でBBC5/1Aを鳴らしてやろうという気持ちにはなれなかっただろう。あの日以来僕は5/1Aを聞き続けているが、なかなか言うことを聞かない。純正のアンプがEL34PPなので、真空管以外頭になかったが試しにML-2に繋ぐと初めて英国の香りが、5/1Aから部屋中に漂った。(ML-2に繋いでいたPM510にマッキントッシュMC-240を繋ぐとほのかな甘い香りが・・・)ようやく5/1Aの片鱗を見ることが出来たが、まだまだ試すことは多い。この英国BBCモニターは底知れぬ力を秘めているようだ

ハーツフィールドはプレーヤーにガラードとフィアチャイルドのカートを持ってきて以来、気持ちよく「歌う」ようになった。借り部屋なのでハーツにパワーを入れられないが、小〜中音量でこれほど「歌う」ハーツは経験がない。デコラをハーツのような表現で言うと「奏でる」で、この言葉がデコラの全てを表現している。最新の機器は綺麗な音、美しい音、凄い音で鳴るのは認めているが「歌う」や「奏でる」という表現はうまく出せない気がする

コンクリートに囲まれて部屋的には条件が悪いと思うが、それでも「歌う」「奏でる」ヴィンテージ機器は面白い。音質的には最新機器の方が圧倒的に凄いのだが表現での何かが欠けている?と思うのはヴィンテージ機器を使っている誰でもが感じていることかもしれない(8/18)

marantz#7

僕は何故か他人の音に興味は無い。SS誌の「何とか訪問」を見ても聞いてみたいと衝動に駆られる部屋はずいぶんと前から全くなく、デコラで気品がある音質を手に入れからというもの、ますます他人の音が気にならなくなった。もともと僕のメインアンプはマランツ#7でレビンソンではない(勘違いしている人も多いと思いますが)
では、なぜLNPについて書いてばかりいるのだと思うだろうが、LNPでの最上の音(可能性)を求めての挑戦が続いていて、その情熱が書き込みを多くさせているだと思う。そして、marantz#7があるからこそ安心してLNPに打ち込める

marantz#7の一体なにが凄いのだろう?と考えることがあるが、一番にあげられるのは音質に対して極端に不満が少ないことだろう。LNPには妖艶な濃い響きが魅力でもあるが、不安定で不満に感じる点も多く(marantz#7のように完成されていないからこそ)長い間取り組んでいる

オーディオ機器に何かしら不満が出てきるから、色々とアクセサリーなどで不満を解消しようとする人も多く、ついには機器自体を取り替えてしまうのでは無いだろうか? もちろん、もっと良い音がするのではないか?という気持ちも分かるが、それは逆の意味、知らないうちにそのものに対して不満を感じているからだと思う。
しかしmarantz#7は違う。逆にこれ以上触ると悪くなってしまうかもという不安が出てくる。なにも不満が無いのなら換える必要も無く僕の場合、marantz#7,#9,Hartsfildのラインは基本的にケーブルも含めて長い間変わらない。良い悪いという不安感も無く、ここがこうなったらという不満感も無い。音質で欲しい物が何も無く、そういう意味では完成されたアンプだと思う。しかし40年以上の前のアンプがそんな音がするとは信じられない人も多いはずだ

オリジナルのコンデンサーから40年以上経てまともに動くはずが無い。当然な考えではあるが、不思議なことに未だ生きている。しかもその劣化しているはずのパーツを使っていても不満が少ない。有名なStadio K'sにも2台のmarantz#7があるがカップリングはオリジナルのままであり、メインプリアンプとして採用され、その音に驚かれ人も多いと思うが、それが現実の#7である。僕も含めmarantz#7を使っている人はその耳で選んでいる人ばかりだと思うが、中にはどうしようもなく修理され、ただ鳴るだけのmarantz#7を買わされている人も多いのも事実。基本的にはカップリングやボリュームはオリジナルもしくはオリジナルに近い理想のパーツが使われているものを選ぶべきだと思うが、この点が難しく、技術屋に言わすとこのパーツがオリジナルに一番近い、いやこのパーツ以外駄目などmarantz#7に関しては「神様」と言われる人がずいぶんと居るらしい。僕はmarantz#7に不満を感じたとき初めてパーツ交換を考えるだろうが、それまでは今のままでメインの座から降りることは無い

さて現在、隠れ屋には4台のmarantz#7がありそれぞれ109○○、14○○○,15○○○,17○○○多少好みはあるが基本的にはマランツの音から外れない。それぞれがメインになれる実力があり、音質的は僕的にはベストの状態の物である。デッカのデコラも同じであろうが、これが40年前の音?と驚く人も多いと思う。聞いてみないと絶対に信じられないだろう。まぁ(オリジナル)レコードも同じではあるが・・・

中身は以下の通り
109○○番はさすがに初期の#7でカップリングをすべて160pで直してあるが考えられ得る限り最善の選択であると思う
14○○○番はワンオーナーから受け継いだ物で未だに手が入っていない#7
15○○○番はセレンが壊れ新しいセレンに交換フルメンテ
17○○○番はStadio K'sでセレンからダイオードに交換した#7聞き衝撃を受けダイオードに交換の#7を最近使い出した

メインは14○○○番。音質差はそれほど無いが109○○番とは良きライバル。好みの問題だが14○○○番が録音マイクの存在が微妙に分かるが109○○番はマイクの存在が消える。このニュアンスの違いは、カラーコードのバンブルビーと160pの違いであろうか? #7の独特の透明感、しなやかさは14○○○番が微妙だが上。
15○○○番は「神様」という人に見てもらいフルメンテを受けたどちらかというと#1に近い音質になった透明感は一番かもしれないが音が微妙に固くしなやかさに欠け戻ってきて僕の感性にあわない。ここら辺が技術屋独自の感性で、もう一度他の「神様」に見てもらうかもしれないが、しばらく様子見状態。
コスモスボリューム搭載の17○○○番はダイオードに交換。他のものと比べるとCDの音質が良く、セレンとは違う意味で魅力がある。もしもCDオンリーで言うとこちらがメインになる可能性がある。70年以降のアナログレコードも良くなるがこちらも様子見

しかし、どれも微妙な差ではあるがすべてに於いて不満は極端に少なく、音楽を楽しんでいる。難しいのは、聞いたとたん気に入らなかったり、酷い音質だったりで、今まで何台もの#7を売ってきたこと。まだ#7が分からない時期に名前にあこがれ手に入れ失敗ばかりしていたことも事実で、大枚をどぶに捨てている。魅力的なアンプだがLNP以上に気軽にお薦めできないアンプでもある

レコードラック

「レコードラック使いませんか?」とありがたい申し出があり受けることにした。新居に立派なレコードラックを作り今までのが不要になったということだが、ヤマハのGTラックと同じ材質・寸法で作られていてレコードラックとして使うにはあまりにも贅沢な作りである。もともと整理整頓が苦手な僕にはきちんとアーティストやレーベル別に分ける能力がなくいきなり難題が・・・最初とりあえず大まかにレーベルごとに分ける作業を行い、好きなブルーノート、リバーサイド、プレスティッジ、インパルスだけを段ボール箱から出し並べていったら、すぐにぎゅうぎゅう詰め。後から後から出てくるものだから少しづつ面していく作業だけでも大変。別に好きだからといって番号順に購入していた訳でもないのに1000枚近くありそう・・・(汗
レコードを放り投げたくなったが、もう一度段ボールに詰めてレーベルごとに分けないと事が進まないことがわかった。時間が余りとれないので年内に整理ができるかは微妙である。・・・ある程度の枚数を超えるとレコード整理はまことに苦痛で泣きたくなる。枚数を数えたことはないが、このラックに3000枚詰め込めるとして半分しか収まらないが、なにかレコードコレクターの部屋に近づいてきた感じ。ナイショにしている嫁さんには絶対にこの部屋を見せられないなぁ

HPを始めてから二年間は色々なお誘いに逃げ回っていたほど、基本的に人と会うのが苦手な人間。ネットで知り合った人とは頑固に会わなかったが、鎌倉のpippinさんがshuksさんの隠れ家に僕を(無理矢理?)引きずり込んだのが最初で、shuksさんお友達のAさんとお知り合いになって今回のお話を頂いたり、Stadio K'sの山本さんの場所でレコードコンサートを行えたりとインターネットとは使い方しだいで素晴らしい夢を見せてくれる場所だと、お知り合いになった皆さんに感謝している。(11/28)

BBCスピーカー

僕が隠れ家を持つようになってからもうすぐ1年半。早いモノである。その間オーディオでしたことと言えば週に3〜5回通って全てのオーディオ機器に火を点けて調子を見ることであった。もう一つBBCの世界を何とか自分のモノにしたかった。しかしこの1年半もの間50年代のアナログから最新のCDまで同じように表現しようとしたのが間違いで、ヴィンテージJBLのような5、60年代のアナログの音は表現できないことが身にしみてわかった。それならと考えを一新して当初求めていたようにBBCには70年以降のアナログの世界を独特の美音で表現しようとここ数週間隠れ家で本格的に音を追求してみた。最近やっと70年以降のアナログはほぼ満足できる音になり、その世界での「質感」は信じられないだろうがiPodで聞く音質(イヤフォン)に極めて近い気がする
話は変わるが、自宅〜会社〜隠れ家が自転車でそれぞれ15分のほぼ正三角形の位置にあり、移動の間iPodを聞いている。iPodで聞く最新のCDの音質は素晴らしく特にピアノの透明感のある音質といえばイヤフォン独特のもの・・・と思っていたが、BBCを追いつめるほどその「質感」がiPodに近づくのだ。で、いろいろと試した結果は・・・BBC恐るべき表現力で質を高めていけば敏感に反応する。逆にも敏感に反応するのを忘れてはいけないが

ファイナルという重量級プレーヤーから少し古いSPU-GTをML6に入れLNP2を経てML2へ、(普段はML6のフォノだけを通すのだがML6のラインからLNPに信号を入れてみると音が濃くなる。しかし初期のLNPは音が濃いのでML6のフォノだけに戻したが、後期のLNPだったらラインを通す方が良い場合もありそうだ。さすがと思うのはML2のブリッジ。一聴しただけではML2単体と音質は変わらない。しかしじっくりと聞き比べてみるとML2単体の方が表現が一枚上手でML2のブリッジはやや大振りの表現になる。JBL系のスピーカーだとML2のブリッジの方が良くなるのかもしれないがBBCでは違うようだ。上のマッキン240はRogers510用に使用して様子を見ている(1/14)

カートリッジ

オリジナル盤蒐集前には僕もジャズは日本盤でカートリッジも当時評判の良い最新のカートリッジを使っていた。しかしオリジナル盤の魅力にとりつかれると、だんだんとその再生に不満を持つようになり、カートリッジはGタイプのオルトフォンが主体となり聴いてきた。そこにDECCAやEMTが加わり少しずつ再生の幅が広がった。そして米FAIRCHILDのカートリッジに出会うとまるでヴィンテージ・スピーカーが生き返ったのごとく歌い出すようになる。
5、60年代のジャズ再生では古いオルトフォンもしくはフォノフィルムが最高と勝手に思っていた僕にとっては衝撃が強すぎるくらいの出来事であり、いままでなぜ出会う機会がなかったのだろう?残念でならない。アナログ再生は録音された同時期のオーディオ機器の方が表現が「生き生き」となるが、それはカートリッジでも同じこと。ただし最新カッティングの良質復刻版は最新のカートリッジでも良くなるケースが多いが、FAIRCHILDのように「歌う」というよりも「再生」という感じになる・・・もちろん、70年以降のレコードを最新のカートリッジをで聞くのも魅力的ではあるが「歌う」とは別次元の「美」の世界だと感じとれることが多い。

FAIRCHILDじつはこのカートリッジはアームとともに2年近くしまい込んでいた。まったく時間を無駄にしたものである。80年以降のオーディオは現在ハイエンドに至るまである程度把握していると思うのだが、それ以前のオーディオはまだまだ知らないことが多すぎる。最近のオーディオの世界は何かを得るために大切な何かを捨てているような気がする。ピュア・オーディオでの商売が成り立たなくなって、職人気質の設計家がいなくなり、ビジネスマンと純粋な数学者しかオーディオに関わらなくなったためであろうか?レコード再生において僕が愛用しているカートリッジでは次のように選別できる。オルトフォン「威厳」EMT「重厚」DECCA「繊細」FAIRCHILD「華麗」という感じか?カートリッジ一つで気軽にこれだけ表現できる世界はCDマニアにはわからない世界かもしれない

僕がオーディオ、レコードで書きたいことはまだ少しあるのだが、どうもHPにアップすると多少なりとも相場に影響がでるようだ。とくにオーディオなどは趣向の問題。どこかの素人まがい?のジャズ評論家やオーディオ評論家が雑誌などで良いと書いたから良いはずだ!という信者にはならないでほしい。僕は神様でもなく評論家でもなく「あぁ、また適当なことを書いている」くらいの気持ちで読んでほしい。僕は人よりも優れたところなど何もない普通の50間近の中年オヤジなのだ
探せばもう少しあるのだが、所有しているカートリッジの一部?で無くしたカートリッジは数知れず(1/17)
LNPについてもう少し・・・2

LNPの入力ゲインだが抵抗が少ない方が好ましいとする人が意外に多く、最大で使う人がいる。しかしこの入力ゲインでも音質が微妙に異なってくる。個体差もあるが入力ゲインを最小から最大の場合に音質は次のように変わるようだ。
最大では輪郭・力強さ・透明感は濃くなるが繊細さ・陰影感は薄れる。つまり【最小→最大ゲイン】で【繊細さ・陰影感→輪郭・力強さ・透明感】の関係。ちょうど良いポイントを見つけなければLNPの本領発揮とはなかなかいかない。コツは独特の透明感の中にいかに陰影感を取り込むかであるが簡単にはポイントが定まらない。セッティングを変えるだけで微妙にポイントがずれるからだ。LNPは評判通りじゃなくどうしようもないアンプだといっている人はショップなどでただ置いてあるLNPを聞いてるか、憧れだけで購入し使い方がわからぬままLNPの絶妙な陰影感を感じるセッティングで聞いたことが無いからだと思う。使い方次第では高価なオモチャにもなるLNPまだまだ奥が深い。

OFF会

たくさんの方々に「ぜひ聞かせていただきたい」とのメールを頂戴している。読者の皆さんには申し訳ないが全てお断りさせていただいている。理由は自分が納得している音ではないからだ。それでも僅かながら身近な知人で断り切れない人もいる。OFF会全盛のこの頃では、僕みたいに閉鎖的な人も珍しいかもしれないが「自分の音」になるまであまり僕の機器に関心を持たないでほしいと願っている。それほど酷いのだ。
さて、レコードコレクターだったら人を驚かすようなレコードを聞かすのは簡単なこと。初めて訪ねてくるほとんどの人は「音」になっていない隠れ家でもたいていは驚いて帰って行く。オーディオマニアが「これがレコード!これがビンテージ機器!」といって驚くのである。しかし、これは機器が凄いのではなく録音が凄いのだ・・と心の中で思ってみても口に出していえない。その録音の凄さは最良の高音質盤でもSACDでも絶対にまねの出来ない圧倒的な凄さであり、初めてオリジナル盤を経験する人はその圧倒的な凄さを前に本来の音質の善し悪しを判断できないであろう。そう、僕は卑怯である。オーディオマニアを驚かすコツを知っているのである。僕は訪問者が来る日や前日などにオーディオ機器の調整などやらない。する事といえば部屋の掃除とレコードの選定だけ。これだけでオリジナル盤を経験したことのないオーディオマニアを驚かすには十分であるが、困ったことに2度3度と通ってくる知人には少しずつボロが見えてくるのは当然で、彼らも何かが足りないと分かるはずだ。音に深みが無いのである。これは僕が愛聴しているレコードは選定したレコードのように録音の凄さで聴くものだけではなく、じっくりとしっとりと聴きたいレコードも多く存在する。それらが隠れ家では上手く鳴ってくれないのだ。たぶんコンクリートに囲まれた隠れ家の影響が大きいのであろうが土壁の木造の時にはあんなに素晴らしかったのに・・・ぶつけようのない不満をこの1年続けている

僕の機器を聴いた人の中でごまかしが効かなかったマニアも少なからず居て(そりゃ、当然だよね)、中でも印象に残っている人は「幻聴日記」のM氏、Stadio K'sのY氏、ダイナミックのA氏でこの3人の前では僕はタジタジであった。

誰かが訪問しないと片付けることはほとんど無いから、そう言う意味ではOFF会も良いのだが・・・聞いていただくような音は出ない

スペンドールBC2

先日、以前から気になっていたスペンドールBC2を Stadio K's で聞いてその可能性に魅せられた。当日は僕の体調不良で「戯れる会」の皆様にはご迷惑をおかけしましたが、収穫は大きかった。BC2は極普通の音であるように聞こえるが、英国スピーカー独特の(しかもじんわりと染み出てくる)威厳を感じたのは僕だけではないはず。僕なりに料理をしたらどんな音になるのかと、早々に引き上げた Stadio K's からの帰宅途中ずっと考えていた。音質は値段ではないと感じるがまさにBC2はそういう代表的オーディオ機器。そして広木さんの(BC2での演奏)講演に使用したソフトも素晴らしいものでオーディオ以上にソフトの知識がある人がレコードコンサートを行うとこれほど違うのか!と納得させられた。オーディオはソフト、ハード両方において知識がないとその半分も実力を発揮できないと僕は考えているが、広木さんのCD、レコードに関する知識は素晴らしく、尚かつ説得のあるものであった。

本当に60歳になったらオーディオ止められるのかなぁ?少し不安・・・をいをい!もう「隠れ家」にはスピーカーを置けないぞ!!と思いつつも・・・BC2。

運び込んだのは音の殺し屋で有名なあの店長。この店長のささやきは僕には本物の「殺し屋」。運びついでにフェアーチャイルド・カートリッジでのハーツフィールドを聴いて「まさにアメリカン・サウンド」と一言。どう感じたのかは分からないが悪い印象ではなかったようだ。(3/31)
A-730

モアはアナログ好きでろくにCDなど聞いていない。との声が聞こえてきそうだがこの一年、新譜CDを月に10枚以上は購入している。2000年以降CDの音質は見違えるほど良くなり、アナログレコードでは逆に表現できないほどの素晴らしい録音も多くなってきた。あるオーディオマニアの話だが、良くなってきた理由として、CDが発表された25年前、当時すでに完成していたアナログ録音技術でデジタル録音をしていたためCDのスペックに録音技術が追いつかず、ごく最近になって、ようやくデジタル録音技術がCDのスペックに追いついたとの推測だが・・・僕も正しいと思う。とにかく(演奏内容はともかく)音質で言うと文句の付けようのない録音が多く、オーディオ的に気持ちの良い音が空間を満たすというのは非常に心地よい。最近まで新譜CDをiPodに入れ聞いてきたが、ようやく隠れ家でもCDを本格的に鳴らしたくなってきた。しかし問題はアナログとCDとの音質の違い。アナログとCDを分け隔て無く聞くのが理想であり、そこに差があってはならないという変な信念があり、今までまともにCDプレーヤーを聞いたことがなかった。アナログに近いという理由だけで購入していたA-730を本格的に備え付けた。一台はアンバラでLNPに、もう一台はWadia Proを経てLNPに通して聞いているが凄いのはA-730単体で音が完成していると思わせるところ。音の押し出しや密度はアナログに似ていて、(たぶん音質的に言うとLINNや最新式の500万円のプレーヤーの方が良いのかもしれないが)80年代のアナログレコードと聞き比べてもほとんど違和感・音質差を感じさせない。アナログに近いとはよく言ったもので、管球王国でも常連になっているのも訳が分かる。Wadia Proを通すと爽やかな音質になるが、現時点では密度的に少し不満が残る。しかしあり合わせのデジタルケーブルなので、この辺を吟味しなければならない。残念でならないのは5、60年代の黄金期ジャズCDはそのほとんどがアナログと比べてみると全然駄目でとくにテープの保存状態の悪いマイナーレーベルは鑑賞に堪えられないものも多く、音質もバランスも不満だらけ・・・とここで書くとまた問題発言になるので・・・とにかく最新録音CDの音質は文句の付けようのないレベルまで達しているように思う(4/7)

エアコン入れ替え

隠れ家の家庭用のエアコンではとても夏は過ごせないと去年を思い出しながら、「壊れてはいないので申し訳ないが、エアコンがほとんど効かないので、入れ替えても良いですか?」と友人に電話をしたのは1ヶ月前。マンションの管理人である友人がすぐに飛んできて「壊れていないが大家に掛け合ってみよう」とありがたい言葉。そして大家さんが差額の費用を持っていただけるのでしたら業務用のエアコンに取り替えましょうとのことで、「お願いします」と即答で答えた。そして、今日朝9時から入れ替え工事。配管に手間取っていたようで終わったのは2時30分だから結構時間がかかった。家庭用と比べると1.5倍以上は大きく今年の夏は何とか乗り切れそうである。そういえばSHUKSさんの隠れ家は2台のエアコンが夏はフル稼働だったことを思い出して、この時期オーディオマニアの皆さんはきっと同じ事を考えている・・・ような気がするのはなぜだろう(5/10)

PCオーディオ

基本的には自動車には興味がない。5月末で7年目の車検、その時点では乗り潰すつもりだった。運転するのはキライだが(年も年なので)乗るのは最後かな?と思い最後の買い換えに・・・自動車のグレードなどは全く興味がなく、頼んだのは自動車の色とiPodが直接つなげること、あと嫁さんの車で便利だったバックモニターを付けることと後部座席のDVDモニター。純正のモノでは対応できないとナビを総入れ替え。納車に立ち会う時間がないので、3〜4週間ほどディーラーにて保管してもらっていたが、ようやく納車。
今回、iPodが直接つなげることを重視したが、レコードさえなければiPodで十分。iPodは僕のメインとなりつつあり将来的にはこれだけで十分だろう。iPodに限らずPCオーディオはかなりの部分で僕を満足させている。※じつは僕にCDの音質を意識させたのはiPodやMAC+iTunesによるPCオーディオであり、けっして高級CDプレーヤーではない。Studio K'sでのPCオーディオ実験はまだまだ完璧なものでは無いけれど「戯れる会」だけではもったいない実験であり、機会があれば一般公開実験をして、ひろくPCオーディオに対する認識を深めてもらいたいと思うほど有意義な音質である。「戯れる会」の会員でもない僕が言うなって(汗)・・・スミマセン
Studio K'sの山本氏が提案する安価なPCオーディオ再生は高級オーディオそのものの音質を考えさせられるもので、オーディオ専門誌では絶対に取り上げられない再生方法。(正直な話、もう少しパソコン接続のDACなどが煮詰まれば高級CDプレーヤーの存在そのものが問われることになりそうだ(2006/7/3)

・・・オーディオ雑記帳 5・・・