オーディオ雑記帳 10

オーディオって結局は自己満足の世界だと思う
きっと、人に聞かせるほど良い音で鳴っているわけでもない
しかし、やはり自分の音が最高!と気ままに好きな機器を書いてみた

内振り

セッティングなどと偉そうなことを書いたが、実は何もやっていない。いや、放ったらかし状態であったWilsonのスピーカー。CDを聴く目的で部屋に入れたが、アナログ主体であるヴィンテージスピーカーで聞く場合がほとんどで、Wilsonのスピーカーは普段出番がない。説明書通りに設置しただけ…LNPを使い始めたからついでにWilsonのセッティングとやらをやっておくか。ということで、やり始めたら結構な時間を費やしてしまった。Wilsonはシビアーでピンポイントで音が変わってくる。
試しに思いっきり内側と外側にスピーカーを振ってやる。内側→外側、焦点:ハッキリ→ボヤける、音質;貧弱→豊か、大まかにはこんなかんじになる。
そこで音像と音質がピタリと合うポイントを探すわけだがWilsonは異様に重量があり、動かすのが大変。スパイクの下に“すべーる”なるものを敷き徐々に動かすこととなる。リスニングポイントからスピーカーが約2m前に交差するポイントから始めリスニングポイントの1m後になるまで徐々に試聴した。僕の部屋では最良の交差ポイントは50〜20cm前辺り。
現在使用している他のスピーカーも試したがWilsonほど変化はなく何故かホッとした。
しかしオーディオブログなどでのこのような調整や機器の交換、アクセサリーなど極わずかな音質変化を毎日毎週おおごとのように書くような努力?は僕には出来ない。

以前から気になっていた『天空の城ラピュタ』のロボット兵プランター。そろそろ在庫限りや現品限りの札が多くなってきたので、新品があるうちに購入。置き場所がないのでハーツフィールドの上に飾るが、スピーカーに乗せるには少し大きいかも... このロボット兵の寂しい感じが気に入っている ( 2014/3/14 )
sony music unlimited

レコード蒐集も落ち着いてしまって欲しいものがない。嬉しいやら寂しいやら
そんな中途半端な気持ちの中、ジャズ再生の間にdecolaでクラシックを聞く機会が多くなった
というのも、sony music unlimitedというネット配信サービスを使い一日中バロックをdecola に送り込んでいるのだ。
今まで長い間decolaにMac miniを繋いでHDDにリップしたAIFFを再生するも、もちろんmusic unlimitedを再生するもレコードに比べ不満が残り本格的に聞く気がおこらなかった。
ところが半年前使っていないオヤイデの銀線USBケーブルを遊び半分に繋いでみるとレコードの時のようなdecolaの音が…この銀線USB、他の組み合わせでは全く使い物にならなかったのにオーディオとは不思議なものである。慌てて他の銀線も試したくなり早速ダイナミックのA氏に連絡してオーグラインのUSBとRCAを注文。

decolaのオーディオインターフェイスにはapogee DUET2を使っている。見た目だけで購入したがdecolaに触らず、音量はDUETからで使い勝手がよい。そういえば、オーディオ中古専門業者でdecolaが売られていたがテレフンケンの球が刺さっていた。僕もこの球で一回試してみたが全然ダメで直ぐにmullardに直したが、この業者で扱っているdecolaは本来の?良い音が出ているのであるのか?一回聞いてみたい気もする

A氏に銀線を頼み2ヶ月経ったがオヤイデとオーグラインの差は大きくはかわらなかった。どちらかと言えばオーグラインの方が安定感があるクッキリとした音だが、オヤイデを選択した。オヤイデの少し暗く不安定な音(?)が僕のdecolaには合っているように感じたからだ。しかし何故僕のdecolaは銅線がダメなのであろう?不思議だ。 ( 2014/9/28 )
QUAD44+405
QUAD44+405

新年2日になってようやく時間が空いた。31日〜1日と知り合いに呼ばれたりして忘年会やら新年会で食べっ放し・飲みっ放し状態で3〜4kg太ってしまった。今日朝4時に目覚めたので早速梱包を解きオーディオのセットを始めた。
お借りしたアンプはクォードのアンプ。このアンプを使いロジャースを鳴らしていた時期がありその音が忘れられずに未だに5/9と510を所有している。何十年ぶりかにアンプに出会い聞いてみたいと思った次第。
すでにアンプに電源を入れ数時間聴いているが、普段聞いているハーツフィールドやデコラの音と比較しても違和感がない。
さすがである。
クォードとロジャースの組み合わせはデコラのように一つの完成された小宇宙のような音。
やはり長年聞いていないロジャースを手放さなく正解。
少し品のあるロジャースの音は耳をくすぐる。
もしも僕がオーディオ評論家のようにまるで異次元の音質というような表現が出来るならば良いがこの部屋に設置している他のオーディオと違和感がないというだけで最高の表現
5/9とクォードの安いセットで所有している剛腕級と言われるスピーカーと比較しても、である
USのスピーカーでは表現できないこの上品な鳴り方はイングランド特有のものかな?
EMT927を繋いで5/9、510を交互に鳴らして聞いているがこのように楽しく音楽を聴くのは久々だ。
こういう音を聞くとステージとか解像度とか高次元という最新オーディオで使われる言葉は無意味で、そこには音色しかないことに気付く。
と、現在オーディオ評論家という人が存在しているのかどうかは別として
評論家でもない僕が偉そうなことを言っても誰も信じないな。たぶん

借り物だけど... ( 2016/1/2 )

PM510と405

Rogersのスピーカーと、quadのアンプの組み合わせで三日間鳴らし続けようやく音質が安定してきた。5/9 とPM510を聴いていて思い出したのが405の出力ボリュームで音質が変化すること。カレント・ダンピングファクターの関係かな?よく分からないけど僕の感覚では出力が大きいほど奥行きが出て、密度?音色が薄くなる。出力が小さいと反対に密度感音色感が濃くステージ感が薄くなる。感覚的に言うとこのような感じ。つまりスピーカーの配置が決まったら405の出力ゲインを追い詰めていくことになる。
5/9 とPM510どちらを選ぶか?かなり悩んだが暫くはPM510で調整していくことにした。PM510と405は相性が良く(5/8のモニターアンプ【改】に選ばれたくらいだから当然か)非常にバランスが良い。これである程度納得出来る音になったなら、昔に戻りLNP、ML1、44の組み合わせで音楽を楽しむことになりそうだ。最終的にはEMT927+(LNP・44)+405+PM510で安定かな
新春からオーディオが楽しくなったのは年末にquadのアンプに出会ったこと。音楽が楽しく聴けると思うことは久々である。
そう言えば何十年も寝かせてあった初期型の405を整備に出して活用するかと、なぜかオーディオにメラメラ燃えている2016年スタートである ( 2016/1/5 )

アナログレコードプレイヤーについて

今まで使ったレコードプレイヤーは何台だろう?
80年中頃まではアナログプレイヤーは市場に豊富で
すでにレコードコレクター(もどき)だったのも関係して
(出始めたCDには当時あまり関心がなかった)
今まで多分3〜40台位は買い換えているのではないかと思う
現在残っているプレイヤーは6台

ジャズを聴くプレイヤーとしては中域の安定しているガラードが好きだ

総合的に音質が優秀なのはやはりEMT927
この優秀さは聞いて見ないと分からないかも
何の不満も感じない

少し小振りなEMT930
複数台所有したこともあったが使い方が難しい。
と、いうよりも納得した音を出すまで時間がかかった
927はすぐに優秀な音質に気づいたのに930は何度諦めかけたか?
今では納得できるような音が出るまで諦めなくてよかったと思っている
927のような圧倒的なスケール感はないが全体のまとまり具合が心地よい
ハマった時のEMTは今でも素晴らしいと思う

トーレンスのプレイヤーは80〜90年代までは
市場で全く人気がなく
最良の程度のものでも10万以下、
オルトフォンやSMEのアームが付いていても
15万を超えなかったので
覚えているだけでも6台は購入したと思う
現在は124の33回転専用121を使っているが
音質優先と言うよりも
コンパクトかつアームの交換のし易さの利点が大きい
ジャズに関しては中庸な音質で
ガラードのようなガッツのある音は無理がある
ジャズ再生では消化不足気味だが
80年代以降ののジャズやクラシックでは良いのでは?と思う
しかし現在のように高額なプレイヤーになったのは
古くからのオーディオマニアには理解ができないのでは?

モノラル再生ではレコカットとフェアチャイルドを使っているが
ガラードとフェアチャイルドの組み合わせとどちらが優秀?とは判断できず
50年代のジャズ再生ではこの2台が気に入っている
最後にあまり出番がないがガラードとオルトフォンの組み合わせ
80年代のジャズ以外ポップスでもおや?という音が聴ける

多分現在所有しているアナログプレイヤーはトーレンス以外は
音質が気に入り所有している
コレクターを引退するまで僕のそばにいることだろう
( 2016/1/28 )

追記
124がまるで使い物にならないような書き方をしてしまったが、決してそうではない
求める音の違いだ。
要するにジャズ再生で僕が目指している《芯のある音》が他のプレイヤーのように
簡単に鳴らないのだ。
つまり僕の使い方・追い詰め方が間違っている可能性が高い
モノラル再生で同じフェアチャイルドを使用しても《芯のある音》を求めると
感覚の違いか?他のプレイヤーを選択してしまう
しかし上手く使いこなせれば、これ程万能なプレイヤーもないと思う
アームも124のボードとともに数種類持っているが
交換はものすごく便利でその他よく考えられているプレイヤーだと思う

でも、ジャズ再生で“なんでもござれ”のプレイヤーでは
僕の場合、最後の最後に“何かが違う”になりやすいのかな
927のように音質優秀でも高額すぎて誰にも勧められないプレイヤーがあるように
一昔前のような安価なプレイヤーだったら
ガラード401同等、誰にでもお勧めできるプレイヤーだったと思う
人に勧めるにはあまりにも高額になりすぎた感がある

124に用意したアームはフェアチャイルドの他デッカやSME、オルトフォンを
所有しているがSME3010Rはショートボードに【厳密に言うと〜測ってみるとわかる通り】
上手く着かないので、わざわざ3009Rに買い直したが
未だにボードとともに新品の箱から出していない忘れられた存在となっている
何年保管していることになるのかな? などと、ふと思った
そういえば同じ理由で放ってある64Sもあったな。今にして思うと66S買っておけば良かった
でも、使わないか ( 2016/1/31 )

※オーディオの部屋は調光用の電球が20個以上付いているが、電球の取り替えが面倒で数年前にLEDに換えた
そのため部屋で写真を撮ると変に色がかぶるが面倒なのでそのまま撮っています m(_ _)m

昔、親から言われたことがある。「無くても良いが、あれば便利なモノ。絶対に使わなくなる」
オーディオは「あれば便利なモノ」のオンパレード。少しだけ便利なモノは使うこと自体不便になり、やがて使わなくなる
〜 ROGERSとQUADの美音 〜

何十年前になるのだろう
僕がオーディオに興味を持ち始めた頃
プレイヤーは失念したが
あるコレクター宅で
quad33+303とrogers5/9で聴いた音
なんて美しい音だろう
50年代の迫力のある音を求めて
オーディオを構築してきたが
求めている音の根源には
quadとrogersの美音があったに違いない
オーディオを始めた初期の頃より
rogersだけは手元に置いてあり
置き場所に困っても
なぜか売る気にはならなかった

以前使っていた事務所に
JBL9500を入れてから
やけに大掛かりとなってしまい
そこで今、僕が求めている
オーディオを再構築した

きっかけは今年初めのquad44+405
繋いだrogersに昔の音が蘇った
自宅からrogers5/9を持ち出し
コンパクトなシステムに
不要になった9500などは
置き場所がないのでショップに引き取ってもらった

たまたま学芸大前のホーム商会に
初期型のquad44があることを知り
送ってもらいシステム再構築

THORENS 121
ORTOFON RMG212
ORTOFON SPU-GTE
QUAD 44
(MERK LEVINSON ML1L)
QUAD 405
ROGERS 5/9

音質的にも音楽的にも満足行くもので
このくらいのシステムで十分すぎるくらいだ
もう少し欲を出すのだったら
プレイヤーを変えたいが
121のコンパクトさは譲れない
全て昔から所有しているオーディオで
QUAD 44の初期型以外
ただ入れ替えただけだが

購入時の値段は覚えている限り
全て中古だが
トーレンス121(33rpm) 7〜8万
オルトフォン RMG212 不明
オルトフォン SPUGTE 不明
QUAD 44 初期型 8.8万
MERK LEVINSON ML1L 25万
QUAD 405 後期型 4〜5万
ROGERS 5/9最初期 9万
これだけで自宅のメインに劣らない
楽しい音楽が聴ける
見た目だけで凄そうなオーディオ機器は
たくさんあるが
「?」という音を聞く場合が多い
いまの僕の耳には美音に近い
このような音質が
一番リラックスして聴けるようだ
安上がりの耳でよかったかな ( 2016/8/14 )