オリジナル盤


debut deb-136
オリジナル盤って本当に音がよいのか?と質問されるがこれは各自聞いてもらい判断していただきたい。私見だがオリジナルプレスから遠のくほど焦点がボケてくるような、また、中域がドンドン抜けて高域と低域だけの音になっていく感じがする。しかし2ndの方がよい音であるのもあるし、モノよりもステレオ盤の方が音がよい場合もあるので一概に言えないが・・・
では5、60年代のオリジナル盤はどうやって見分けるのか?
普通、ラベル、ラベルにある溝の有無、円盤の縁の処理、音溝とラベルの間に書かれている書体やナンバー、ジャケットの住所や作りなどで見分けるが、コレクターに実物を見せてもらい説明されると1時間もあれば簡単に理解できると思う。・・・そして永遠のレコード屋巡りが待っている


riverside 12-201


atlantic 1231

オリジナル盤がすべて?


古い録音になればなるほど再発に比べ、オリジナル盤の音の方が良い場合が多い、でも例外も・・・
米アトランティック・レコードにフォンテッサ(MJQ)というレコードがある。もともとアトランティック盤はなぜか音が悪い、このレコードの録音にはヴァンゲルダーも関わっているはずだが同じように音質がイマイチだ。

しかし、フランスでの初盤で(コレクターから見ると再発盤?)ベルサイユ・レコードから出たベルサイユ(タイトルも変わってしまっているが)はオリジナル盤に比べて一皮むけたようなスバラシイ音が出る。今ではこのベルサイユ盤が私の愛聴盤になっているようにオリジナル盤が最上とは限らない。
一つの音源にはいろいろな音があり、最上のオーディオを聴きたいのであれば素材をよく吟味すべきであると思う


Versailles medx 12003


riverside RLP12-399

モノラル盤かステレオ盤か?


60年代初めまでのジャズレコードはステレオ盤が毛嫌いされる。理由としてはモノラルに比べステレオの音質が著しく落ちるからだ
クラシックと違い、ステレオ初期のジャズではステレオ録音されたほとんどが失敗作に終わっているらしく、お蔵入りしたテープも多い。現にブルーノートなどはリバティ時代にブルーノートでステレオ録音されたレコードを発売したが、どれも音質は良くなかった。

しかしステレオ初期において多くはないが成功例もある
有名な盤で言うとリバーサイドのモンクス・ミュージックなどはステレオ感も申し分ない、楽器の厚みなども十分にあってモノラル盤よりも聞く機会が多い。またビル・エヴァンスのワルツ・フォー・デビーや続編のビレッジ・ヴァンガードなどもステレオ盤のほうが音質がよい


riverside RLP12-9399
(RS9399)
オーディオ・ファンだったら是非、クラシックのステレオ初期盤も聞くべきだと思う
50年代後半、天才的な録音技師がクラシック録音で多数活躍している。録音機器が発達した現在でも抜かせないようなスバラシイ音質である。ジャズに比べ音質の悪いレコードを捜す方が難しいかもしれない。うらやましい限りである


RCA Victor LSC2183


RCA Victor LSC2418


RCA Victor LSC2450


Lyrita SRCS109