ちょっとめずらしい?じゃず・レコード盤??? Vol.15

MODE

ウェストコーストのレコード会社でなかなか特徴のあるジャケットを出し、演奏内容も良く、枚数も30枚前後と集めやすいことからコレクターには人気があるレコード。このレコード最初の10枚くらいは盤質も良く安心して買えるのだがそれ以降のレコードは粗悪な剥離材を使ったために、その殆どがカゼヒキ状態である。しかし何とかカゼヒキではない状態のレコードを見つけようと夢中になったときがあった。何枚も視聴してきて後期のレコードで完全にカゼをひいていない盤は皆無ということが判ったが、盤によってはカゼ状態が強い、弱いがあり、未だに見つけると視聴し買い換えをしているコレクターもいる。
またジャケットも後期のものはアメリカのディスカウント・ショップで大量に売られていたらしく、その殆どがプライスカードの剥がしミスでジャケットの一部分が剥がれている。この剥がれのないジャケットを捜すのも一苦労。状態の良い盤、完璧なジャケットを捜すとなると一生かかっても30枚集められないかもしれない。たかが30枚、侮る無かれ。
MODEも15枚位は持っているが志半ばで終わっている中途半端なコレクターとは僕のことである。

さて、MODEコレクションと同じ考えでそろそろレコードの質を高くしようと数年前から買い換えを少しずつ始めている。僕のレコードの殆どは盤質は問題が無いがジャケットは完璧ではないので良いジャケットを見つけては入れ替える作業をしているがなかなかはかどらない。いずれレコードのコレクションを1000〜2000枚以内にして集めるだけのコレクションから聞くためのコレクションとするために選別をはじめている。あと耳がしっかりしている20年のうちにしっかりと聞いておくための準備を始めなければ・・・。幸いなことにここ数年でコレクションを聞くための機材はほぼ揃いつつあり、オーディオルームが準備できたら聞くことだけに専念する予定である

モードでは人気のあるウォーン・マーシュ・クァルテットだが左の写真のようにプライスカードの剥がしミスが圧倒的に多い。
vol.3で同じモード盤を取り上げているが、こちらの後期のジャケット(ドリス・ドリュー)のようにプライスカードの剥がしミスがないものは珍しい

ビリー・バターフィールド

「ライオン(じつはトラだが)が無いなぁ」とか「マラソンマンが無い」、「ゾウ見なかったか?」コレクターが昔集まっていたときの会話でビリー・バターフィールドのライブ盤4枚のレコードを指している。当時からそれほど高価ではなかったが、なかなか4枚揃えるのは難しく、日頃からよく歩き回っている僕に友人が会うたびに聞いてきた懐かしいレコードでもある。もちろん当時はモダンからハードバップを中心に聞いている僕にとって興味のない話でスイング〜中間派のプレイヤーのレコードを購入するとは思ってもみなかった。しかし新宿ユニオンでミント状態の「ワニ」を格安で見つけ3000円ならと自宅に持ち帰り聞いたが、聞かず嫌いとはこのことでモダンとは違う楽しさに魅了された。演奏的には中間派よりモダンに近いものだが、バンゲルダーがカッティングしているためか演奏的にも音質的にも「古さ」を感じさせない音質の魅力がある。とたんに「・・・は見なかった?」の世界に入り込んでしまった【あっという間に時間が経ってしまう】楽しいレコードだ。

このようにシリーズで出ているものは全て揃えたくなるのがコレクター。特にvol.?と書いてあると目の色を変えて揃えるため多少高価だろうがお構いなしで残りを捜す悲しい性である。特にシリーズもので皆さんが集めている有名なブルーノートはジャケの魅力や内容の良さが一定以上のレベルを保っているので、どうしても番号順に集めたくなる。しかし中にはコレは一生聞くことはないなぁ・・・と言うものも多く、僕は気づいたと同時に止めてしまったが、全て揃える満足感というのも理解できる。切手集めと同じであるが(笑)無駄なことを一生懸命するのが趣味の凄味なのかもしれない

このレコードのラベルは左のようにシンプルそのもの。ジャケットに比べ魅力に欠ける。また今まで何枚か視聴してきたが、ごく軽くカゼをひいている盤が多い。もしかすると完全にカゼをひいていない盤は無いのかもしれない。あるいは材質そのものが悪いのかもしれない。

絶品のマイルスの音

さて、Vol.14で書いたマイルスの「カインド・オブ・ブルー」はどうも視聴機器によって音質の評価がかなり変わる?ようだ。緊張感あふれる内容だが音質的には渋すぎるのか普段メリハリのあるジャズを聴いている人には絶妙なバランスといってもピンと来ないかもしれない。この(ステレオ)レコードは現代ハイエンドと言われる機器で聞くほうが良いのかもしれない。

話は変わるが、僕的には音質的にもっと評価が高くお勧めしたいマイルスのレコードがある。日本ではオムニバス?的扱いで人気がない同じ米コロンビアのマイルス「JAZZ TRACK」である。このレコード、B面の3曲の音質は絶品で唸るほど(大げさだが)美を感じる音であると一人思っている。所有盤モノラル評価ではあるが当時のコロンビアの録音では最高の評価を与えて良いのではないだろうか。しかし何故評判にならないのだろうか?A面がサントラの「死刑台のエレベーター」とのカップリングでこちらの音質がイマイチだからであろうか?
演奏的にも、B面の3曲「On Green Dolphin Street/Put Your Little Foot Right Out/Stella by Starlight」はマイルスの中で名演の部類に入ると思うが昔から人気が無いので中古屋で出ても安く(3〜5千円くらいで)手に入るはず。日本ではCBSソニーから「MILES 1958」という題名で出ていて、この3曲がA面で聴けるので気に入ったら是非オリジナルの音質も経験して欲しい。幸いCBSソニーもなかなか音質的には優秀なレコードを多く排出していて「MILES 1958 /日本企画盤」も例外ではないので損はすることはないと思う。
「JAZZ TRACK」B面は僕の愛聴盤の1枚でもあり、音質的に「カインド・オブ・ブルー」よりも(私的ではあるが)評価が高い

オリジナル盤を求めて

オリジナル盤と信じていたものが突然再発盤と判りガッカリとする。コレクターにとっては日常茶飯事の出来事かもしれない。例えそれが極わずかな違いであっても・・・例えば有名なブルーノート盤、僅か17、8年前に1500番台のラベルにレジスター・マークいわゆる“R”(下記写真参照)が付いているラベルが再発盤(セカンドプレス)だと判ると瞬時に廃盤価格に反応した。当時も今も「本物」を手に入れることはコレクターにとっては一番大事なことかもしれない。今や常識となっているレジスターマーク“R”の有り、無しは東京・大久保に廃盤店が出来るまであまり知られていなかった事も事実でガッカリする暇もなく換え買いに走ったコレクターも多かった。コレクターになるとスタンパーさえオリジナルが使われているならばミゾが有ろうが無かろうがジャケット、ラベルが違うものでも音質差はそれほど無いと知りつつもどうしてもそのわずかな差を許せない悲しい性なのである。

ロリンズの「NEWK'S TIME」はラベルの「NOTE」の下に“R”が付いているものが、この番号では再発になる。しかし音質もジャケットの作り、スタンパーはもちろん盤重量も全く同じだが売価になると再発盤価格はオリジナルの半分以下である。

研究しつくされているブルーノートでも“R”以外にもセカンドだと判ることが多々ある。例えば下記の写真でどちらがオリジナルであるかお分かりになるだろうか?(答えは「LOU TAKES OFF」と「Blue Note 1591」以外の文字は薄いグレーで全て白文字は再発ジャケットとなります。左がオリジナル)

プレスティッジのステレオ盤

初心者だった頃、バンゲルダーの刻印さえ入っていれば音質は保証されているものだと思いこみ、安いプレスティッジの再発ステレオ盤(黄緑ラベル)を多く購入した。しかし疑似ステレオ盤や音質の悪いステレオ盤が多く、ガッカリした経験があり以後プレスティッジのステレオ盤には手を出していなかった。そんな中で最近プレスティッジの初期ステレオ盤が安価(3千円前後)でエサ箱に・・・思わず購入してしまった。期待はしていなかったが自宅で針を落としてみると・・・聴かず嫌いとはこのことで、この2枚、モノラルとは全く違う雰囲気がありとても楽しむことが出来、やはりこの当時のステレオ盤は1枚1枚聴いてみないと解らないと実感した。人気のあるB級?ピアニストのジョン・ ライトはその愛らしいピアノの音がベース、ドラムから分離され漂うように流れていく表現は「愛らしさ」をさらに強調しているようだ。音質的にピアノの艶なども申し分が無く、モノラル盤よりも劣っているとは感じられない。
もう一枚はドルフィー&リトルの名演奏ライブ盤。ライブの雰囲気が絶妙に表現されていてバンゲルダーもこのような録音を残しているのだと感心した。しかし迫力や力強さはモノ盤の方が優れているかもしれないが会場の雰囲気を加味すると僕はステレオ盤を取ると思う。このレコードはカゼヒキ盤が多く数年前に(カゼヒキ)モノラル盤を手放してしまいモノラル盤を捜していたが、今回カゼヒキ状態ではないステレオ盤を思わず購入したのはラッキーだった。
ジャズの初期ステレオ盤は良い悪いがハッキリとしていて中間?が無い。比率としては圧倒的にモノラルに劣るものが多いが、ステレオ盤の良い物はオーディオ的にも快感があり素晴らしい世界を魅せてくれる。日本のコレクターはモノラル絶対主義?でステレオの音質が噂にならないのは残念だ。

スティープル・チェイス

ここ2〜3年でスティープル・チェイスの価格が急に上がった。噂では廃盤専門店が80年代の売れなかった?またはあまり輸入されなかったレコードに目を付け、価格をそれなりに付けて売ったのが始まりらしい。スティープル・チェイスも例外ではなく売れなかったものも多々あり逆に高価な値段が付いていると良さそうに思えてくるから不思議なものである。しかし実際聞いてみると10枚に1枚も「良い」と感じるものがない。まさに国内では希少価値だけのものかもしれない。
スティープル・チェイスと言えば僕がジャズレコードを意識した頃出始め、その後も大量に輸入され中古屋で出ても1000円の大台にも乗らない人気のないレコードだったので一時、番号順で集めようとしたが、次から次へと新譜が出るので面倒くさくなり止めてしまった。しかし最初のラベル(いわゆる赤ベタ)1001〜1012までは今でも所有している。集めようと思い立ってから1週間以内で集まったので当時の人気のなさが判る。当時から比較的人気のあった「FLIGHT TO DENMARK (1011、ちょっと〜vol.5参照)」などもよく見かけ、好きなレコードなので複数枚所有している。
さて、僕のスティープル・チェイス集めは終わったかというとまだ続いている。スティープル・チェイスがイベント会場で配布したというシングル盤・・・と言っても必死に捜しているわけではないが、安かったら買っている程度。当時から珍しいと言われていた割には僕の周りのコレクターは何かしら複数枚所有していたので配布だけと言っても思った以上に枚数が出ているようで意外と中古屋で見かける。非売品と言うことで高価な値段になっているらしいがユニオンでも何度も値下げしてようやく売れるブツであり、前記のように希少価値と思われているだけのものかもしれない。

絶品のマイルスの音2

どうもバンゲルダー(カッティングのレコード)の音はいい加減なシステムでも良く聞こえ「迫力」という点では素晴らしいと感じるが、なにか音自体大げさすぎて「美しさの表現」に欠けていると思う。これがJAZZだ!と言われるとそうかもしれないが、特にマイルスの繊細さの表現はバンゲルダーではとても無理だったのでは?と、僕のもう一枚の愛聴盤である「SOMEDAY〜」を聞きながらいつも思う。このステレオ録音は個人的には高く評価していて、前述の「JAZZ TRACK」と共に常に音質に「美」を感じる事が出来る。マイルスと向き合うコルトレーンのアドリブの麻薬的な美しさが、この録音の美しさをいっそう際立たせている。このステレオ・オリジナル・レコードの優秀さは、60年代に代表されるバンゲルダーのオリジナル・レコードが機器(とくに現代ハイエンド)によっては全くスカスカの音で聞くに堪えない音に変わってしまうことが多々あるのだが、このレコードは変わるどころかその美しさの表現が別の表情を見せてくれるということでも分かるとおり、底知れない録音であると感じている
少し前の話だが僕が現代ハイエンドで「SOMEDAY〜」のSACD盤で聞いて音質の良さに驚いた。そしてこの録音の優秀さを再認識したのだが、レコードよりも細部まで見通すことが出来る表現にはレコードほどの美音を感じることはなかったが、リアリティはレコード以上のものがあった。CD嫌いな僕でも素直な気持ちで、こちらはこちらで魅力があると感じることが出来た数少ない名録音である(モノラルは市場でよく見るがステレオは極端に少ないレコードだ)

毒舌雑談・オーディオマニアとレコードマニア(1)

2年前HPを始めるにあたってメモ書きした文をまとめたモノです。少し文章を追加していますが・・・

どのオーディオ雑誌を読んでもケーブルや電源またはプラグなどの音質の変化に大騒ぎする評論家がCDやレコードの音源には全く触れ無いことに常々疑問を持っていた。アナログ再生を解説している評論家でさえコレクターの間では比較的音質が悪いとされている輸入盤再発ブルーノートなどを堂々と視聴レコードとして使い、アナログ再生の素晴らしさ?音質の素晴らしさを解説している滑稽な場面も多々あった。ジャズを聴くというその評論家もインパルスのレコードを手に持ちこれはオリジナルらしいと解説していたが日本のオーディオ評論家がその程度の知識しかないのが残念だ。(モダンジャズを聴いている殆どが5、60年代のジャズであることから解るとおり)ジャズ再生においては古い録音が多く、オーディオ評論家が音源について知識がないため悪い音源を使いオーディオ機器の音質を評論をする素晴らしい感性のオーディオ評論家が尊敬されていて、それらのオーディオ雑誌を読んで影響を受けている日本のオーディオマニアには音源を重視する事さえ気がつかないのは当然と言えば当然である。

米オーディオ雑誌では音源の重要さに気づいた編集長が過去の膨大なレコード、CDを一枚一枚比較して優秀録音盤を選び出しリストにした『Hp's List』を発表し、今日まで米オーディオファイルの基本的な音源として存在している。少しでも良い音を追求しているオーディオ雑誌の編集長としてはごく自然のことであろう。日本のオーディオマニア(レコードコレクターを除く)でこのリストのことを知っている人は極わずかだろう。自慢げに何千万円もするゴムホースのような太いケーブルが品もなく配線されている高級オーディオ店でも老舗のオーディオ店でも音源について期待する答えが出てきたところは殆ど無かった。
以上がこのHPを作るきっかけであったが僕のHPを読んでもらい音源の重要性を少しでも理解して頂けたら幸いと思っている。どんな高級なオーディオシステムを用いてもよい音源を使わずによい音を得るのは不可能で、とくに黄金期のモダンジャズを最新のCDの方が良いに決まっていると言い切る人やオリジナル音源に感心がない人など素晴らしい音には一生出会えないオーディオマニアが数多く存在する

毒舌雑談・オーディオマニアとレコードマニア(2)

前回のオーディオマニアよりもレコードコレクターの方が良い耳を持っていると感じたのは20年以上も前のことで、あるコレクターに自宅の自慢のオーディオを聞かせたら得意満面になっていた僕の鼻を見事に・・・ポキン。当時の僕の高級オーディオ(モニターJBL、レビンソンアンプ、マイクロ8000フルシステムなど)が最新録音以外のレコード再生、つまり5,60年代のジャズ再生において如何に音質が悪いか指摘され、頭にきた僕がコレクター宅で聞いた音は(それこそ古いちゃっちい機器だったが)スゴイの一言・・・その瞬間「音源・ソースの重要性」に開眼した。(当時僕の再生の殆どのソースは帯付き日本盤だった)

以上、僕がレコードコレクターになったきっかけだが、それほどオリジナル音源はオーディオにとって重要な存在である。レコードコレクターの場合レコードで資金が回らなくなりオーディオまで手が出せないのが普通である。しかしレコード(のミゾ)に合わせてカートリッジや機器を選択するなどその耳は高級なオーディオを所有しているマニアよりも確かだろう

ところがこのレコードマニアはオーディオマニアよりもオタクで人との関係を良好に保てない人が多い。殆どのコレクターが何故そんなに高価なモノを買うの?の質問に100%「音がよい」と答える。しかしそれは建前で仲間や初心者に自慢して優越感に浸るため購入し、ひたすらレア盤だけを捜す人も多い。(←最初は純粋に「音がよい」の目的であるが仲間が増えていくうちに徐々に変わっていく場合が多い)こういうコレクターに遭遇するとたちまちこの世界がイヤになるので注意が必要だ。とくにレコードの価値をお金だけでしか表現しない人や、音質、演奏内容以前に、いかに希少性が高いかなど鼻を高く解説している人など近寄らない方が安全だ。コレクターのオタクぶりは優越感に浸りたいために自慢し、その自慢が(本人の自己満足だけで)不快感や嫉妬?に近い妬みを他人に与えてることなど少しも思わない稚拙な人が非常に多いことでも判る。そういう輩が多いので廃盤価格に需要供給を無視して高価な値段をバイヤーに決められてしまう現状は非常に残念だ。
音楽を楽しむだけならどんな音(例えばラジオ)でも楽しめる。しかしオーディオマニアもレコードマニアも「良い音」が目的ならばもう少し良い音の原点を考え直し一つ上を目指すべきであろう。数多いレコード、オーディオHPでも実際には「良い音」とは言い訳で結局はオーディオ機器自慢レコード自慢が大半を占めている?と偉そうに書いている僕もHPを始めるに当たり不純な動機が無かったと言えば嘘になる。
理想を言えば良い状態のオリジナル音源を適切なオーディオ機器で聞くと言うことになるが実現できるのは一部のお金持ちだけである。しかし諦めるのはまだ早い。このHPで過去に紹介したとおりオリジナル音源の音質を損なわない安価な再発盤がたくさんあり、音源を意識するだけでレコード蒐集、オーディオ再生の楽しさが倍増すること間違いないだろう。
オーディオ雑誌は書かないが、よい音源が無くてはどのような高級オーディオを持ってきても素晴らしい音を得ることは絶対に不可能だ

毒舌雑談・オーディオマニアとレコードマニア(3)あとがき・・・2年前のメモがまとまらずに文になっていませんが

開店したばかりの大久保の廃盤専門店で店主に日々回っているコレクターって何人くらいいます?との問いに「7〜80人くらいかなぁ」当時そのお店にほぼ全国の人が集まっていたから通販を利用しない人を含めるとその倍の150人くらいのレコードコレクターが全国にいたのではないだろうか。しかし20年も経つと必ずユニオンなどで出くわしたほとんどの顔見知り(コレクター)の1割もいなくなってしまった。最近、えさ箱を漁っている9割の人は見知らぬ顔の新人であり、それほど長続きのしない趣味なのかもしれない。原因の一つは家族の理解だと思う。家族の理解はオーディオマニアもレコードマニアも変わらない。また家族の理解を得られても、オーディオマニアの場合、音の追求のために聴きたくもない音楽・高音質盤を用い調整を日々行って、やがてその面白くない音楽のなかの一部分に音に快感する音を見つけその音だけに固執しだす。いつしかそのパーツ(シンバルなど)を聴くだけのために調整することになる。こうなると自分の好きな音楽を聴くためのオーディオ機器でなくオトを聞くだけのオーディオになってしまう人が多い。音楽の楽しみを忘れ機器だけを取り替えていくとやがて面白くなくなるのは目に見えている。オーディオマニアの悪い点は聴いたこともないオリジナルの音を聞いたことのあるように言う点だ。聴き比べもしたことがないのにレコードがCDの音質を越えることがない。であるとかレコードが唯一CDを越える音質を得られるのはEMT927を使った場合だけであるとか滑稽なことを言い出す←この色の部分全然別の話である

レコードマニアも聴きもしないレコードを毎日買い続け、資金がそこにつくと大事なコレクションを売り始める。やがて売るために購入することになり、金になりそうなレア盤だけを探す人もいるし、売り払っても二束三文にしかならないと分かるとやめていくレコードコレクターも多い。

現在オーディオマニアは高品質レコード、CDに何の疑いも持たずに最高の音源を再生していると勘違いして、機器の買い換え、ケーブルで調整したらもっとよい音質が得られると信じている人が多く、またレコードマニアはとにかくレアなオリジナル盤を持つことだけに固執し音楽のためではなく所有欲のために日々歩き回っている。長続きさせる趣味のために、もう一度楽しみのための趣味を考え直す人が多くいるのではないだろうか

最後の毒舌雑談・オーディオマニアとレコードマニア(3)は全く文になっていずに申し訳ないがこういった素朴な疑問がホームページを作ろうと思ったきっかけである。特にオーディオ店でまだレコードを聴いているの?ケーブルはこれを使わなきゃ本当の良さ(音)はわからないさ。レコードってボケボケの音でしょう。オリジナル盤って傷だらけの最悪のものしかないよ。そんなの聴いて楽しいの?露骨には言わないが要するに最高のジャズを聴きたいならば高音質盤CDを買って最高のオーディオ機器(ハイエンド)で聴かないとジャズの良さは分からないよ!と言われ一日腹立たしかったことを今でも思い返す。

・・・・・ちょっとめずらしい?じゃず・レコード盤??? Vol.16に続く・・・・・