ABC RECORDS RS-3006 |
Bill Evans / Sunday at the Village Vanguard 昔あるコレクターからコレは音が良いよ。と勧められたのが、リバーサイドの版権がABCに移ったときに出された右のレコード。私にとって自宅にあるオリジナル・モノラル盤の音質の悪さを教えてくれたレコードであり、再発盤だからと言って侮れないレコード。中古屋で見かけると今でも千円前後と安く機会があれば聞いてみるとよい。難点を言うと確かにピアノは良いのだがラファロのベースが少し太く独特の甘美な音がしないのは残念だが下手な日本盤よりも音質は良いと思う |
後にこのレコードのリバーサイド・ステレオ盤を手に入れるがこちらも音質が良い。モノラル盤神話が壊れるくらい音質の差は激しく初期ステレオ録音の素晴らしさが理解できる1枚だと思う。このレコードに関してはモノラル盤は非常に録音が悪くラフォロのベースが弱々しい。 ステレオ盤のワルツ・フォー・デビーよりも音質はこちらの方が良く、ラファロの心地よいベースを満喫できると思う しかし不思議なのはワルツ・フォー・デビーはモノラル盤とステレオ盤の音質の差は少しであるがこのレコードの音質の差は非常に大きい |
RIVERSIDE RLP9376 |
United Artists Jazz UAJ 14013 |
ミュージシャンのサイン レコードをコレクションしているとミュージシャンのサインが入ったレコード・ジャケットを見かけるが、ジャズでは何故かサインがあると値段が安い。ロックのレコードではサインが入っていると数十倍から物によっては2桁違う物まであるのに大変な違いだ。左のレコードもズートのサインが入っているため昔、相場の半額以下で譲っていただいた。この他有名ミュージシャンのサインが書いてあるレコードを結構所有している。それなりに貴重だと思うが・・・不思議でしょ? |
Blue Note BLP1580 |
グリフィンとチェンバースのサインも貴重だが コレクターには嫌われる? |
変形ジャケット ロック・レコードでは変形ジャケットはあまり珍しくないがモダン・ジャズでは数少ない。代表的なのはアーゴのスプリット・ジャケットやライム・ライトの見開き変形ジャケットが有名だ。 |
麻袋のジャケット、管理が悪いと虫がわく? |
三角形のジャケットでレコードが 包み込まれるように入っている |
左のレコードジャケットの裏 この他、円形BOXなどフリーでは多数ある |
Riverside RLP12-312 |
Thelonious Monk Alone in San Francisco 左のレコードは私がオリジナル盤の蒐集を始めたときにモンクの足でリズムを取っていいる音が聞こえればまずまずのシステムだよと言われたものであったが、私が聞く限り聞こえなかったシステムはなかった。しかし鈍い音でタンタンと聞こえてくるのだが再生機器の違いによってはボンボン、トントンなどと聞こえる。コンサートホールの独特の床の音?の雰囲気が出ればまずまずとオーディオ・チェック用に使うこともある |
どうも理解できない??オークションの価格??? 最近、驚いたのだがオークションでの日本盤がやたらに高い!ヘタするとオリジナル盤よりも高いのでは?という日本盤レコードが売れてしまうから不思議で理解できない。右のレコードの日本盤がオークションに出ていたが、正直言って僕がオリジナル盤を手に入れた以上の価格である。僕が日本盤の相場価格にウトイのか?それともオリジナル盤よりも日本盤レコードの方が希少価値が高いのか? |
ARGO LP-626 |
Debut deb-146 |
Albert Ayler フリージャズを頻繁に聞かなくなって10年以上経つが今でも気分が落ち込んでいるときに聴きたくなるレコードが何枚かある。中でも写真のアイラーのデンマーク・デビューの3枚は心の中にあるモヤモヤを引き出してくれる叫びを感じる。しかし、このレコードには問題点があり、聴いていると必ず嫁さんや子供から苦情が出る。アイラーの叫びを聴くつもりが嫁さんの叫び?を寝るまで聴くことになる |
Bill Evans / Consecration 日本盤で好きなレコードは?と聞かれると最初に答えるのが右のレコード。エヴァンスの中でもピアノの録音の美しさでは最高のレコードに属すと思う。10枚組のBOXセットであるが10枚とも飽きることなく聴けるレコードで、エヴァンスの繊細で美しいピアノの音色は部屋の雰囲気を一変する凄さがある。特にデッカで奏でる音色は発売以来、僕を魅了してやまない。演奏内容の完璧さを求めるのだったらリバーサイドのラファロ絡みにはかなわないが、オーディオ的には十分に満足のゆくレコードであると思う。同タイトル8枚組CDで聴くと雰囲気が違うのは何故だろう? |
ALFA ALJR-1/10 |
FRESH SOUND |
ビニール焼け 昔、新宿小田急ハルク裏にオザワというジャズ専門レコード店があった。そこで購入したレコードの外袋を使いジャケットを包み込むように折ってジャケットを手垢などの汚れから守った。しかし内側に折り込んだそのビニールがレコード盤と接すると化学反応で盤が白くなり、そこを針が通るとザッザッと耳に付く音がする。白くなったレコード盤をビニール焼け(ビニ焼け)と言った。最近のビニールは化学反応を起こす物は少ない。 |
僕のレコードの集めかた レコード蒐集には色々な形がある。よくあるのはブルーノートなどのレーベルの番号順に揃えるというもの。次に多いのはビル・エヴァンスなど、いちアーティストをコンプリートで揃えるもの。その他、在る特定のデザインのジャケットを集める人など様々だ。 |
Blue Note 4022 |
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だから中古屋巡りはやめられない 世の中にどのくらいのアナログ・レコードがあるのだろう?僕は約25年間、暇があると中古レコード店を回っているがそれでも聴いたことのないレコードが沢山ある。最近、70年後半から90年にかけての録音のレコードを好んで購入している。理由は値段が千円前後と手頃な上、ベテランから新人まで多種多様で録音も良いものが多いからだ。しかし演奏内容となるとなかなか手元に残しておきたくなるものが多くはない。けれど希に(今まで聞き逃していた)良い演奏も見つけることが出来、その時には何か大当たりしたようで気分がよい。左のレコードも最近、数百円で購入したもので録音・演奏内容と共に感激した1枚だ。こういう僕だけの宝物を見つけられる中古屋巡りはやめられない。 |
オークションとオリジナル盤 レコードのオリジナル盤ってどういう物だろう?私たちコレクターが使っているオリジナル盤とは一番最初に世に発表された初版プレス・レコードのことを指している。 |
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